不登校の家庭教師おすすめ5選

心理的・情緒的・身体的、または社会的な要因によって学校に通うことができない状態になることを不登校と言い、原因は異なりますがお子さんが不登校だと「勉強が遅れてしまうのでは？」と心配になることもあるでしょう。

とはいえ、ただでさえ何らかの悩みを抱えていて学校に行けない状態のお子さんに、「勉強しなさい！」と頭ごなしに言うこともできず困り果てているという親御さんもおられるはずですが、そんな時頼りになるのが不登校児童・生徒さんとマンツーマンで向き合い、学習面はもちろん敵に精神面での支えになってくれることもある「家庭教師」の存在です。

ただ、家庭教師サービスを提供している企業は多々あり、不登校生に対するノウハウや実績を持っているところからそうでないところまで様々ですから、どこを選べばよいのか見当もつかないというケースも。

そこで今回は、不登校生を学習面でしっかりサポートしてくれる、ノウハウと実績豊かな家庭教師会社を紹介いたします。

不登校生でも安心して学べるおすすめ家庭教師ベスト5。小学生と中学生向け

まずは、不登校生におすすめのオンライン家庭教師会社を小学生向け、中学生向けに分け比較表にまとめました。

重複しているところもありますが、いずれも対象となる分野の不登校生のフォローに定評のある家庭教師会社ですので、是非参考にしてください。

出展:不登校児に対する訪問援助活動としての家庭教師出展:「不登校児童生徒への支援の在り方について（通知）」文部科学省出展:こども家庭庁。不登校の家庭教師や教育

【小学生向けの家庭教師】

サービス名	料金設定	オンライン対応	エリア
家庭教師の銀河	小学生1コマ（30分）1,375円（税込） 年会費・講師紹介料・講師交代費：無料	対応	全国
家庭教師のトライ	無料の学習相談（オンライン可）にてご案内 目的達成に向けたカリキュラムと料金プランを提案	対応	全国
学研の家庭教師 不登校コース	月謝　1時間あたり 小学生　3,190円（税込） 不登校コース　　5,170円〜（税込）	対応	全国

【中学生向けの家庭教師】

サービス名	料金設定	オンライン対応	エリア
家庭教師の銀河	中学生1コマ（30分）1,375円（税込） 年会費・講師紹介料・講師交代費：無料	対応	全国
オンライン個別指導トウコべ	中学生：月1.5〜2.5万円	対応	全国
オンライン家庭教師WAM	【40分コース・週1回月4回】 中学1・2年 7,600円〜 中学3年 8,400円〜 【90分コース・週1回月4回】 中学1・2年 15,200円〜 中学3年 16,800円〜	対応	全国

なお、今回紹介している5社は、学習指導法・進路相談ともに小・中・高すべての学年に対応しているので、例えば高校受験や大学進学を見据えての長期的な学習指導を受けることも可能です。

家庭教師の銀河

オンライン個別指導トウコべ

家庭教師のトライ

オンライン家庭教師WAM

学研の家庭教師 不登校コース

では、ここからは1社ごと料金体系や教師・講師の特徴など、不登校生向け家庭教師会社としてのサービス概要詳細を見ていきましょう。

個人学習に関する実績豊富な「家庭教師の銀河」なら不登校生でも不安なく学業に打ち込める

業者・サービス名	家庭教師の銀河
運営会社・所在地	株式会社Well-stone 【大阪本社】〒532-0011 大阪市淀川区西中島3-8-15 EPOビル901号 【東京支店】〒140-0001 東京都品川区北品川1-9-7トップルーム品川1015号 【広島支店】〒730-0051 広島県広島市中区大手町1丁目1番26号 大手町一番ビル305 【福岡支店】〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神5-9-2 ファミール天神307 【札幌支店】〒060-0061 札幌市中央区南1条西1丁目15-3-3F 【名古屋支店】〒460-0008 名古屋市中区栄2丁目2番地1号 広小路伏見中駒ビル2F-9
電話番号	【総合お問合せ先】0120-777-463
指導対象	小学生・中学生・高校生
授業の形式	対面またはオンライン
費用	小学生・中学生1コマ（30分）1,375円（税込） 高校生1コマ（30分）1,815円（税込） 年会費・講師紹介料・講師交代費：無料
特徴	LINEによる学習状況や相談などのフォロー 指導日以外でも質問の受付に対応 利用した分だけ料金を払う後払い制
公式HP	家庭教師の銀河｜「自立」にこだわる学習法で点数UP

家庭教師の銀河は、2017年に設立のされた株式会社Well-stoneが運営している家庭教師サービスで、対象学年は小学5年生～高校生と広くなっていますが、所属教師陣の受験指導に対するノウハウが豊富で、どちらかというと中学受験・高校受験の実績に定評があります。

指導時間以外のフォロー体制が充実しているのが特徴で、受け持った生徒一人ひとりに合わせた学習計画を組んだうえで、いつでも予習や復習ができるよう映像授業を24時間体制で提供していたり、LINEによる学習状況や相談などアフターフォローを行っています。

また、オンライン家庭教師サービスは24時間対応で、入会さえ済ませておけば好きな時に授業を受けられ、しかも利用した分だけ料金を払う「後払い制」になっているため、保護者側は家計に負担をかけることなく、そして不登校のお子さんも保護者に余計な気を使うことなく、自分のペースを崩さず勉強に打ち込むことができます。

現役東大生によるトップレベルの授業が受けられる「トウコベ」

業者・サービス名	オンライン個別指導トウコべ
運営会社・所在地	株式会社MANABI 東京都港区芝1丁目5番9号 住友不動産芝ビル2号館4F
電話番号	03-6803-0172
指導対象	小・中・高
授業の形式	オンライン可能
費用	小学生・中学生：月1.5〜2.5万円 高校生：月2.5〜4万円
特徴	教師が全員現役東大生を中心としていて運営も東大出身者 担任講師と専属プランナーの2人体制で学習サポート 質問対応はLINEで24時間体制
公式HP	【公式】トウコベ | 東大生のオンライン個別指導

教師が現役東大生を中心に構成されているうえ、運営すら東大生が手掛けている「オンライン個別指導トウコべ」は、小・中・高すべてを指導対象とはしていますが、その授業レベルの高さから難関高校・難関大学への進学を目指す不登校の中学生・高校生を持つ保護者から、特に強い支持を集めている家庭教師サービスです。

2023年7月時点で約2000人在籍しているという東大生が、質問しやすいように組んだカリキュラムに則り完全マンツーマンで指導し、わからないところが出てきたら担当講師へLINEで24時間いつでも質問できるうえ、講師の中から厳選された「専属プランナー」が進路支援・学習相談を担当してくれるため、たとえ不登校でも取り残されているような感覚を生徒に感じないと評判になっています。

業界大手の「トライ」には不登校生向けの授業経験豊富な教師が多数在籍

業者・サービス名	家庭教師のトライ
運営会社・所在地	株式会社トライグループ 〒102-0072　東京都千代田区飯田橋1-10-3
電話番号	0120-337-050
指導対象	小学生・中学生・高校生
授業の形式	対面/オンライン
費用	無料の学習相談（オンライン可）にてご案内 目的達成に向けたカリキュラムと料金プランを提案
特徴	業界大手の実績とキャリア 専用カリキュラムが充実し指導法が確立している 所属講師・教師が数・質ともに豊富 指導コースが多彩
公式HP	家庭教師のトライ – 満足度No.1約33万人教師からあなたに最適な家庭教師をご紹介

業界きっての大手であり、テレビCMなどで知名度抜群の家庭教師のトライも、不登校向けの家庭教師サービスとしての実力を高く評価されており、その特徴は何といっても元学校教諭・有名進学塾講師など教育現場経験の豊富な教師・講師が多数在籍している事でしょう。

質・量ともに豊富な教師陣の中から、専属の教育プランナーが教科・進路目標・性別・特性・性格などを分析した上で、不登校のお子さんにマッチする最適な人材をするので、メンタル面で不安定で不登校や引きこもり状態になってしまったお子さんでも、リラックスした状態で授業を受けられるのがメリットです。

「オンライン家庭教師WAM」は講師の指導体制が確立してるため保護者も安心して不登校生を任せられる

業者・サービス名	オンライン家庭教師WAM
運営会社・所在地	株式会社エイチ・エム・グループ 〒108-0073　東京都港区三田3-7-18　ザ・イトヤマタワー10階
電話番号	0120-333-876
指導対象	小学生・中学生・高校生
授業の形式	オンライン可能
費用	【40分コース・週1回月4回】 ⼩学1~3年 4,900円〜 ⼩学4~6年 6,400円〜 中学1・2年 7,600円〜 中学3年 8,400円〜 高校1年 9,200円〜 高校2年 9,600円〜 高校3年 10,400円〜 【90分コース・週1回月4回】 ⼩学1~3年 9,800円〜 ⼩学4~6年 12,800円〜 中学1・2年 15,200円〜 中学3年 16,800円〜 高校1年 18,400円〜 高校2年 19,200円〜 高校3年 20,800円〜
特徴	講師は研修を受けた難関国立大生が中心 オンライン特化型ながら「双方向所業」にこだわり 定期的にメール･LINE･TV電話でのオンライン面談による進路相談を実施
公式HP	オンライン家庭教師は個別指導学習の【WAM】

小・中・高それぞれのコースだけでなく、中高一貫校対策コースや医学部受験対策コースなど多彩なコースを準備しているオンライン家庭教師WAMには、何らかの事情によって学校へ通うことが困難になったお子さんを対象とする、「不登校サポートコース」が常設されています。

オンライン特化型の家庭教師サービスの自由度を活かし、不登校のお子さんのペースに合わせた指導を行ってくれるのが特徴で、決して一方向の与える授業にならない好きなタイミングで何でも気軽に質問できる「双方向授業」に徹することで信頼関係を築き、基礎学力の維持向上と学校の授業フォローから受験対策まで、幅広くきめ細やかなサポートを行うのが特徴です。

「学研の家庭教師 不登校コース」は専門的ノウハウを持ち進路決定率も98.8%と高い

業者・サービス名	学研の家庭教師 不登校コース
運営会社・所在地	株式会社学研エル・スタッフィング 東京都豊島区高田3-14-29　KDX高田馬場ビル3F
電話番号	0120-351056
指導対象	小学生・中学生・高校生
授業の形式	対面/オンライン
費用	月謝　1時間あたり 小学生　3,190円〜（税込） 中学生　3,520円〜（税込） 高校生　4,730円〜（税込） 不登校コース　　5,170円〜（税込） 高卒認定コース 4,730円〜（税込）
特徴	グループが運営する「通信制サポート校」との密な連携 抜群の知名度と進路決定率98.8%の実績 不登校生のメンタルサポートを実施
公式HP	不登校コース｜家庭教師なら学研の家庭教師

最後に紹介する学研の家庭教師も、大手の一角として「不登校コース」を完備しています。

子供の学習機会・環境・教材などについて、長年専門的に取り組んできた学研グループの蓄積されたノウハウと経験を活かし、不登校生の学習面のみならずメンタル面や生活面までもサポートし、保護者が抱えている悩みや疑問点などにも、真摯に答えてくれるサポート体制を構築しています。

「学校がキライ」「合わない」「行けない」というお子さんが、前向きに通えるようになるため設立されたフリースクール・通信制サポート校である「学研WILL学園」と密に連携し、学ぶ喜びを感じさせ楽しみながら学力アップを図っていくのが特徴で、その進路決定率は実に「98.8%」を誇っています。

大切なのは信頼感と実績！不登校生向け家庭教師を選ぶ時のポイント

 次に、何らかの理由・事情で学校に通学できていない児童・生徒を学習面だけではなく、時には親御さんと連携しながらメンタル面もケアしていくことになる、不登校生向け家庭教師を選ぶ時に覚えておきたい以下の5つのポイントについて、整理しておきましょう。

信頼性の高さ

教師・講師陣の量と質

プライバシー管理＆サポート体制

指導ノウハウとビジョン

運営スタッフの対応

信頼性が高く安定した会社が運営しているか否か。個人契約の危険性

 家庭教師と一言で言っても、個人の現役大学生などがお小遣い稼ぎのアルバイト感覚でやっているケースもあれば、選抜試験を受けて大手に所属しその豊富なノウハウと経験に基づく、綿密な研修などを受けたプロ講師まで、様々な家庭教師が巷には存在します。

単に、学習指導を受けるだけならまだしも、不登校生の指導ともなれば生徒のペースやメンタルの動きに合わせ綿密な学習計画を立て、時には生活面での相談などにも乗りながら指導を進めていく必要があるため、信頼性が高く実績も豊かな会社が運営している家庭教師サービスを選ぶべきです。

また、すべてがそうだというわけではないものの「個人契約の家庭教師」の場合、「約束通りの日時に来ない」「指導内容が自己流で子供とあっていない」「経験が浅くすぐ感情的になる」などといったケースも発生しかねず、不登校生の学習指導・ケアどころかかえってそのペースやメンタルを崩してしまう可能性もあります。

さらに、家庭教師という職業に従事するのに資格は必要なく、ぶっちゃけると実績についても個人契約の場合は言った方勝ち状態ですが、大手家庭教師会社の場合は「出身校」「経験」「人柄」などについて書類審査や面接などで選抜したのち、自社の指導方針やノウハウについて教育や実習を施したうえで、顧客のもとに派遣します。

正直言って個人契約の場合、質の良い家庭教師に当たるか否かは「当たりはずれの運任せ」になってしまいますから、きめ細やかな対応が必要となる不登校生の家庭教師を選ぶときは、個人契約の家庭教師は避け大手の家庭教師会社に派遣してもらった方が無難だと考えています。

教師・講師陣の量と質はともに充実しているか

 家庭教師会社は、その公式HPなどで所属している教師・講師陣の人数はもちろん、出身校・学歴・経験などを公開していくことが多いです。

不登校生向け家庭教師の場合、経験値や人柄も大切で「学歴だけがすべて」だとは言えないものの、学業の充実がお子さんの自信回復やメンタル安定につながり、不登校状態を解消する一つのきっかけになることも多々ありますから、できる限り教師・講師陣の量と質がともに充実している家庭教師会社を選ぶべきでしょう。

また、いくら現役有名大学生・卒業生で学習指導に定評のある家庭教師だったとしても、生徒であるお子さんと相性が合わないことも考えられますが、教師・講師陣の量が豊富であれば契約した家庭教師会社と相談しながら随時交代し、お子さんと相性ピッタリの教師を探しだすことも可能です。

プライバシー管理やサポート体制はしっかりしているか

お子さんが不登校状態にあることを周囲に知られたくないという保護者はおられるでしょうし、何よりお子さんにとっても誰彼構わず不登校であることが知られるのは、あまり望ましいことだとは言えません。

大手中小問わず、人材派遣業の一環として家庭教師ビジネスを手掛けている会社は、どこも個人情報の取り扱いには最大限の注意を行っているため安心ですが、個人契約の家庭教師の場合は故意ではなくとも、つい口が滑って個人情報が流出してしまった、というケースも十分あるため注意しましょう。

また、不登校生にとって一番大切なのは保護者及び家庭教師とのコミュニケーションであり、問題や疑問が発生したときにそれを放置しておくと状況が悪化しかねないため、生徒からの学習面での質問はもちろん、保護者からの疑問や相談にも乗ってくれる窓口を完備している家庭教師会社を選びましょう。

生徒の将来に関する正確なビジョンとノウハウを持っているか

お子さんが不登校になる原因は様々ですが、「何のために学校に通っているかわからない。」というのも大きな要因の一つです。

そんな中、良い家庭教師と出会い将来に対する希望や目的が持てたとしたら、それが学校へ通う「目的」となり不登校を解消へつながる第一歩になるかもしれません。

ですので、不登校生向け家庭教師は単に進学・進路成績が良いという点だけではなく、生徒1人1人に寄り添った将来に関する正確なビジョンを提案し、それを実現させうるだけのノウハウと実績を持っているか否かについても、口コミ・評判などを参考に厳選すべきです。

教師・講師以外の運営スタッフの態度もチェックしよう

家庭教師会社は人材派遣業を営んでいるため、「人材」に当たる家庭教師や講師の量と質も大事ですが、その人材をそれこそ「適材適所」に派遣し能力を発揮できるようサポートする、運営スタッフの能力も重要になってきます。

教師や講師は肯定できますが運営スタッフが気に入らなくても交代なんてできませんし、いくら教師・講師陣の人材が豊富で優秀でもそのフォローを任されたスタッフ陣がだらしないと、教師や講師は実力を発揮できないかもしれません。

ですので、家庭教師会社へ問い合わせや事前説明を受ける際に、受付スタッフや運営スタッフの接客態度やマナー、料金体系の説明などで不満や不信感を抱いたときは、その家庭教師会社の利用について一度慎重になった方が良いかもしれません。

不登校生をケアする手段として家庭教師がおすすめのワケ

不登校のお子さんがおられるご両親の中には、「何とか自力でフォローしてあげたい！」と考えているケースも多いはずですが、不登校生のケアを手助けする一つの方法・手段として、家庭学習指導のプロ集団である家庭教師をおすすめするのには、以下の通り「5つの深いワケ」があります。

家庭教師サービスをおすすめするワケ①

家庭教師サービスをおすすめするワケ②

家庭教師サービスをおすすめするワケ③

家庭教師サービスをおすすめするワケ④

家庭教師サービスをおすすめするワケ⑤

お子さんのペースで勉強を進められるからメンタルに負担をかけない

お子さんが不登校になってしまう要因は多岐にわたりいじめや嫌がらせによる人間関係のストレスによるものもありますが、「勉強についていけない」というより「授業のペースが自分に合わない」ことに対して強いストレスを感じ、徐々に学校に通うこと自体が苦痛になるというケースも大いにあります。

また、それとは逆に学校生活の中で何らかのストレスを抱えてしまったことが要因となり、学習意欲やモチベーションが低下して勉強に集中できず学習ペースを乱し、その結果として不登校になってしまうというパターンも考えられます。

その点、家庭教師はお子さん専属で学習指導を担当することこそが最大の使命であるため、1人1人の学力・興味の強さや深さなどに即したペースに合わせ、1人1人が目指す目的・進路を達成するためだけの勉強を進められることがメリットです。

優秀な家庭教師のとの出会いで勉強が楽しいと思えるようになれば、不登校状態で自宅にいても各行の遅れを感じて引け目を覚えることがないですし、メンタル面が安定して「また学校に通いたい」という気持ちがお子さんの中で生まれてくるかもしれません。

経験豊かな教師・講師を選べばコミュ力UPも望める

 学校の先生・教師は一度に数十人の生徒と向き合っているため、教師自身がいくら努力し意識を高めていたとしても、すべての生徒の細かい深層心理までは目が届ききれない、という面がどうしても出てくるものです。

一方の家庭教師は、限られた時間内とは言えマンツーマンで1人1人の学習面はもちろんのこと、日常的な会話や相談に乗ることも多いため、指導経験が豊かな家庭教師を選ぶことができれば、お子さんのコミュニケーション能力が向上し、今まで心に秘めていた悩みや不安などを聞き出すことも可能です。

学校の教師にとっても保護者にとっても、「不登校になった子供の本当の気持ち」を知ることがその解決につながる一番に近道になりますし、相手との意思疎通をうまくこなしていく「コミュ力向上」はお子さんが学校に復帰した際だけではなく、将来社会に出て独り立ちする際にも必ず役に立ってくれるはずです。

学校の教師より意思疎通・統一を図りやすい

学校の教師たちとも、保護者会や個人面談などを通じお子さんに関する情報共有や意見交換をすることはできますが、今日自分の子供が学校でどのように生活おくり、誰と会話を交わしどんなことを言われ行動したかなど事細かく把握することは出来ませんし、ましてや心の動きなんて理解できるわけありません。

その点、家庭教師を利用している際は保護者が時間と手間さえ惜しまなければ、お子さんの一挙手一投足はもちろん、家庭教師の問いかけに対してどんな回答をし、そこからどんなことを感じ考えているのかなどをある程度細かく把握し、それをたたき台として家庭教師側と協議のうえ、お子さんの将来に関する具体的な方針と学習計画などを立てることが可能です。

また、保護者と家庭教師が頻繁にそして密にコミュニケーションをとり、自分のことについて話し合っている姿を見れば、「関心を持たれている」という自覚と自信がお子さんに芽生え、メンタル面の成長と安定につながるケースもあるようです。

オンライン対応なら外出が困難なケースでも学力維持・UPを目指せる

 不登校状態になったお子さんは学校にいけないだけではなく、外出することや家族以外の他人と面と向かって会うことすら困難で部屋に閉じこもりがちになり、昼夜逆転生活になってしまうなんてこともあります。

しかし、大手の家庭教師サービスはパソコンやスマホ・タブレットなどを用いた「オンライン学習」に対応していることも多いため、そんなお子さんでも決まった時間に部屋にいながら家庭教師から授業を受けるという行為を習慣にすることで、学力の維持と向上を通じメンタル面と生活習慣の安定を図ることができます。

オンライン家庭教師の利用により学力・メンタル・生活習慣を保ち、慣れてきたら対面授業に移行してコミュ力向上を図り学校への復帰を目指す、というのが一つの道筋になるかもしれません。

教師・講師が合わないと感じたら随時交代も可能

 学校の担任教師は、学校側が一方的に決めるにもかかわらず、いったん決まってしまったらどれだけお子さんとの相性が悪くとも、いち生徒・保護者の意向だけで交代なんてわけにはいきません。

一方、家庭教師は業者選びや教師・講師選出からして利用者側に選択権と決定権がありますし、実際に授業を受けてみていお子さんと合わない・相性が悪い・指導方針が思っていたのと違うなどと感じた時は、基本的に何度でも無料で家庭教師の交代を会社側に申請することができます。

ただし、短期間で何度も家庭教師をころころと変えているようでは、お子さんの学力UP・維持やメンタル面の安定を期することもできないため、お子さんの性格や現状などを踏まえた上で家庭教師会社を選ぶ段階で、ある程度どこにすべきか吟味しておくべきだと考えています。

不登校生向けの家庭教師を導入する際の注意点

 とは言え、家庭教師もその運営会社も万能というわけではありませんから、不登校生向けの家庭教師サービスを導入するにあたって、以下の2つの注意点だけは覚えておきましょう。

学校側との連携は維持しておく

家庭教師にはできない・してはいけないこと

本来通う学校との連携は維持しておこう

専属の家庭教師を導入することが、自宅にこもりがちな不登校児の学力維持・向上に加え、メンタル面での安定にもつながる可能性があるとはいえ、小・中・高校生の年代の子供たちはガッコ9宇に通って多くの友達とともに勉強に励み、学校生活を送って同じ時間と思い出を共有するのが「本来の姿」です。

問題に目と耳をふさいでまで無理に通う必要はありませんが、いずれはその問題を解決し学校に通って友人たちと共に過ごすことが望ましい姿ですから、うまくいっているからと家庭教師にまかせっきりにするのではなく、もともと通っていた学校の担任教師などとは連絡を密にし、ある程度の情報を共有してお子さんが学校に戻った時の「地ならし」だけはしておきましょう。

学校と家庭が分断されたままだと、家庭教師の効果でお子さんのメンタル面が安定し学校に復帰したとしても、しばらく留守にしていたクラスの雰囲気になじめず疎外感やプレッシャーを感じてしまい、また不登校状態に逆戻りということもあり得るからです。

「家庭教師」にはできないこともあると把握・理解しておく

 家庭教師はお子さんの学習面だけではなく時にメンタル面のケアにも役立つこともある非常に頼れる存在ですが、家庭教師にはできないこと・してはいけないこともあるということを、利用者側は知っておくべきです。

至極当たり前の事ではありますが、お金での雇用契約があるとはいえ家庭教師はお手伝いさんでもベビーシッターでもありませんから、お子さんの食事の用意や世話をさせたり、部屋の掃除をさせたりしてはいけません。

親切心や使命感から、ある程度融通を聞いてくれる家庭教師もいますが、厚意に甘えているとずるずると要求が激しくなっていき、最終的にはトラブルへ発展することもあるようですから、家庭教師都市の利用者であるという線引きとけじめはきちんとつけておきましょう。

また、家庭教師サービスを利用中にお子様を任せて留守にするケースもありますが、大事なものが破損した・紛失したなんてことが起こると、利用者側もサービス提供者側も良い気持ちはしませんから、貴重品に関しては間違いが起きないよ管理を徹底しておきましょう。

不登校の家庭教師に関するよくある質問とQ＆A

最後に、不登校の家庭教師に関するよくある質問や疑問点を、その回答とともにいくつか紹介しておきますので、参考にしてみてください。