子どもを学習塾へ通わせたいと考えたときに、個別指導塾と集団塾のどちらに通わせた方が良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、個別指導塾と集団塾の特徴とその違いや具体的なメリット・デメリットを徹底解説します。 本記事を読めば、個別指導塾と集団塾のどちらに通わせるべきかが判断しやすくなります。
個別指導塾と集団塾の特徴の違い
個別指導塾と集団塾では、学習方針だけでなく生徒数、学習進度などさまざまな違いがあります。まずは、個別指導塾と集団塾の特徴を明確にしておきましょう。個別指導塾の特徴
個別指導塾は、講師1名に対して生徒が1〜2名という体制で授業を行う塾を指します。講師1人が担当する生徒の人数が集団塾よりも少ないため、生徒に合わせて授業が進むのが特徴です。集団塾の特徴
集団塾は、一般的には講師1名に対して生徒が20名ほどの体制で授業を行う塾を指します。 集団学習は同じクラスに他生徒がいることで、競い合える環境もでき、 社会人にとって必須であるコミュニケーション力を鍛えることもできます。個別指導塾のメリット・デメリット
個別指導塾におけるメリットは、以下の3つがあります。
- ・自分のペースで授業を進めてもらえる
- ・やってほしい内容をリクエストできる
- ・授業の曜日や時間を選べる
- ・他の生徒との競い合いができない
- ・先生との相性によって効果が左右されやすい
- ・料金設定が高め
メリット①:自分のペースで授業を進めてもらえる
個別指導塾では、学校の授業や集団塾とは異なり講師が担当する生徒の人数が少ないです。そのため、講師は担当している生徒の学力や理解度にあわせて授業を行います。 さらに理解できない箇所があれば、その場ですぐに質問等もできるようになっており、焦らず自分のペースで学習を進められるでしょう。メリット②:やってほしい内容をリクエストできる
授業の内容をリクエストできるのも、個別指導塾におけるメリットの1つです。集団塾のように一斉授業という形式では、全体の学習進度を優先させます。 しかし、個別指導塾では生徒の状況に適した学習内容を展開できるため、苦手な箇所を重点的に学習したり、毎回簡単な確認テストをしたりすることも可能です。メリット③:授業の曜日や時間を選べる
学校や集団塾の場合は、もともと授業が実施される時間は決まっていて、その決められた時間に生徒が通塾するスタイルですが、個別指導塾では通う曜日や時間帯も選択できます。デメリット①:他の生徒との競いあいができない
一方、個別指導塾におけるデメリットは、集団塾と比べて他の生徒と競いあいながら学習しにくい点です。 たとえば集団塾の場合、同じ時間に同じ授業を受けた上で、塾でのテストや模擬試験を受けるため、競争心が生まれます。しかし、個別指導塾では講師と担当生徒の1対1となりますので、競争心は生まれにくいでしょう。デメリット②:先生との相性によって効果が左右されやすい
個別指導塾では、複数の講師が在籍しており、場合によっては相性があわない可能性もあります。一方、ほとんどの個別指導塾は、万が一講師との相性があわなかった場合、担当を変更してもらうことも可能です。 したがって、個別指導塾へ通うときは、担当になった講師と子どもとの相性が良いかどうかも十分見極める必要があります。デメリット③:料金設定が高め
個別指導塾は、1対2形式など講師が担当生徒に対応する時間がとても多いです。さらに生徒の学習状況にあわせた学習や質問対応などサポートが手厚い点から集団塾よりも料金設定が高めにされています。 そのため、個別指導塾への通塾を検討するときは、料金設定にも十分気を配るようにしましょう。集団塾のメリット・デメリット
次に集団塾のメリット・デメリットを解説します。メリットは大きくわけて、以下の3つです。
- ・一定のペースで学習を進められる
- ・生徒同士で切磋琢磨しながら学べる
- ・料金設定が安め
- ・途中入室だとペースが追いつくまでに時間がかかる
- ・苦手分野の克服に苦労しやすい
- ・人間関係のトラブルが起きる可能性もある
メリット①:一定のペースで学習を進められる
集団塾は、生徒ベースで授業を進める個別指導塾とは違い、あらかじめ学習カリキュラムが組まれているのが特徴です。そのため、決められた期間に一定のペースで学習を進められます。 とくに受験や模擬試験などは、計画的に学習しないと高得点を獲得することは難しいので、ある程度の学習ペースを確保できると高得点を狙いやすいです。メリット②:生徒同士で切磋琢磨しながら学べる
集団塾の授業では、同じ時間に10〜20人くらいの生徒が同じ授業を受けます。その上で、確認テストや定期テストに臨むため生徒同士で切磋琢磨しながら学ぶことが可能です。 つまり、点数で競いあったり、わからない箇所を教えあったりすることで学習へのモチベーションが上がりやすく、子どもに適した環境といえるでしょう。メリット③:料金設定が安め
個別指導塾と比べると、集団塾の方が安い傾向にある点もメリットです。ただし、個別指導塾よりも生徒に対するサポートが少ない側面もあるため、安易に料金設定だけで判断するのは避けましょう。 子どもの性格や学習状況、意欲などを総合的に判断して学習塾を選ぶことが大事です。デメリット①:途中入室だとペースが追いつくまでに時間がかかる
集団塾におけるデメリットの1つは、一斉授業形式で学習が進んでいくため、遅刻などで途中入室してしまうと遅れを取り戻すまでに時間がかかることもあります。したがって、集団塾の授業の場合、欠席や遅刻などによって学習ペースが乱れたときの軌道修正が難しく感じることもあるでしょう。デメリット②:苦手分野の克服に苦労しやすい
集団塾ではあらかじめ学習カリキュラムが決まっていますので、カリキュラム通り授業が進んでいきます。そのため、苦手分野の単元も同様のペースで進んでいってしまい、苦手としている単元の克服は個別指導塾よりも苦労しやすいです。 対処法としては、授業外の空いている時間に講師へ質問するか、自習スペースなどを利用して復習することをおすすめします。デメリット③:人間関係のトラブルが起きる可能性もある
メリットで紹介した「他の生徒と競いあえる」点は、状況によってはデメリットになり得ます。集団塾は個別指導塾よりも生徒同士の距離が近いため、相性があわない可能性もあるでしょう。 したがって、集団塾での人間関係については、子どもから塾での話を積極的に聞き、親子で情報を共有しておくと効果的です。個別指導塾と集団塾どっちがおすすめ?
個別指導塾と集団塾は、そもそも授業形式から学習方針が大きく異なります。したがって、以下のケースに当てはまっているかどうかで、どちらの塾形態があっているのか判断する目安にしてください。
個別指導塾がおすすめのケース
個別指導塾がおすすめのケースは、以下のとおりです。- ・子どもの状況にあわせた授業をしてほしい
- ・競争自体がそもそも苦手
- ・通う曜日や時間帯を指定したい
集団塾がおすすめのケース
集団塾がおすすめのケースは、以下のとおりです。- ・切磋琢磨できる環境を重視したい
- ・学習だけではなくコミュニケーション力も身に着けたいと思っている
- ・計画的に学習を進めていきたい