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コラム

公立と私立の違いをカテゴリ別で解説!おすすめの人についても確認しよう

校舎と空

公立と私立の学校は、学費以外にもさまざまな違いがあります。しかし、実際に子どもの様子を見て公立に通わせた方が良いのか、私立に通わせた方が良いのか判断に迷う人も多いです。

そこで本記事では、公立と私立の違いからどのような子どもが公立または私立に通った方が良いかという特徴まで詳しく解説します。進学先を迷っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。



公立と私立の違い【運営・授業料など】

学校の廊下を歩く生徒たち

公立の学校と私立の学校は、大きく3つの違いがあります。

  • ・運営母体
  • ・授業料
  • ・越境入学


公立または私立への進学は、今後の進路決定などに影響するため、違いを十分把握しておきましょう。

違い①:運営母体

公立の学校と私立の学校の場合、そもそも運営している母体が異なり、文部科学省は以下のように運営母体を定めています。

【公立と私立の運営母体】
学校の種類 設置者(運営母体)
公立学校 地方公共団体
私立学校 学校法人


地方公共団体とは、各都道府県や市町村などを指し、学校法人は文部科学省が定めている私立学校法第三条を満たしている法人のみが設置できるのが特徴です。

つまり、公的機関が運営している学校なのか条件を満たした学校法人が運営しているのかという違いがあるため、教育方針や学費などに差が生じます。

違い②:かかる授業料

一般的に公立の学校は授業料が低く、私立の学校は授業料が高いイメージを持っている人が多いです。以下の表は、文部科学省が平成30年度に調査した学習費の調査結果です。

【子どもの学習費調査の結果(小学校)】
公立小学校 私立小学校
授業料※ 0円 485,337円
図書・学用品・実習教材費 19,673円 32,055円
通学関係費 18,032円 90,749円
学校納付金 12,235円 231,425円
修学旅行・遠足・見学費 6,951円 44,816円
教科外活動費 2,041円 10,507円
その他 4,170円 9,275円
総額 63,102円 904,164円


このように学費面だけで見ると、公立学校に通う場合と私立学校に通う場合で14倍以上もの差があるのです。

違い③:越境入学が可能か

公立学校は、住んでいる地域によって進学する小学校や中学校が決まっており、基本的に越境入学は禁止されています。しかし、私立学校は住んでいる地域に制限はありません。

公立と私立の違い【授業のスピード】

教壇に立ち話す先生

公立学校と私立学校では、実施される授業のスピードも異なります。例えば、公立の小学校の場合、1年間に実施される授業時数は「850〜1015」です。

一方、私立の小学校では、公立の小学校で実施される授業時数よりも多く、授業のスピードは公立よりも私立の小学校の方が早い傾向にあるのです。

そのため、子どもによっては授業について行くので精一杯になり、結果的に勉強が嫌いになってしまう子がいるのも事実です。

その点、公立学校であれば、私立と比べて少し余裕を持って授業や学校生活を過ごせるため、じっくり自分のやりたいことを明確にしながら進路を決めたい子どもに適しているでしょう。

公立と私立の違い【勉強内容】

公立と私立の学校は、勉強する内容も違いがあります。とくに主要科目である英語と数学が最も顕著です。

それぞれの違いを詳しく解説しますので、ご覧ください。

勉強内容の違い①:英語

公立の学校は、英語に限らずすべての教科書が指定されています。そのため、小学校や中学校で学習する範囲をまたぐことはほとんどありません。

しかし、私立の学校は文部科学省に指定された教科書に制限されませんので、学校独自に教科書を指定する場合が多いです。したがって、内容が小学校や中学校の範囲に留まらず、次の学年で扱う学習内容が含まれることもあります。

とくに英語の場合、中学校卒業までに高校卒業レベルにあたる英検2級合格を目標にカリキュラムや教科書が選定される場合があり、授業のスピードだけでなく内容も高度になりやすいです。

勉強内容の違い②:数学

数学も英語同様、学年をまたぐ内容を「体系数学」という形で教える私立学校が増えています。体系数学では、数学の理解を効率的に深められることを重視した内容になっているため、早く該当学年の数学の内容を終えられますが、内容が高度になる可能性が高いです。

例えば、私立の小学校では中学校に進学する前に小学校の算数を終了させ、小学校のうちに中学校で扱う内容を学習するところもあります。さらに私立中学校の場合は、3年間のうち2年生の時点で中学校数学を終了し、3年次には高校数学を扱う学校も多いです。

このような違いから、中学受験や難関校への進学を視野に入れている場合は、私立学校のカリキュラムの方が実力をつけられます。

ただし、無理やり私立へ行かせようとして実力以上の学校へ進学してしまった場合、勉強についていけず満足に部活等もできないという状況に陥ってしまうため、十分注意が必要です。

公立と私立がおすすめの子どもの特徴

緑の多い道で手をつなぐ3人の家族

ここでは、どのような子どもが公立の学校または私立の学校に適しているかという点を解説します。とくに公立と私立では、学費が異なる以外にもさまざまなメリット・デメリットがあるため、以下の特徴に合った学校を選ぶようにしましょう。

公立がおすすめの子ども

公立の学校への進学がおすすめの子どもの特徴は、以下のとおりです。

  • ・できるだけ子どもに寄り添い勉強を進めていきたい
  • ・慣れ親しんだ環境を変えたくない
  • ・自分のやりたいことを明確にしながらじっくり進路を決めたい


とくに公立の学校は、文部科学省から指定されている学習指導要領に沿って授業が展開されるため、飛躍的に難しい内容を扱うことはありません。したがって、小学校や中学校で学習する内容を確実に身につけていきたいと考えているのであれば、公立の学校がおすすめです。

また、主に小学校と中学校にいえることですが、公立の小中学校を選択すれば住んでいる地域から大きく出ることはありません。そのため、慣れ親しんだ環境をできるだけ変えたくない人も公立の学校であれば、問題なく通えるでしょう。

さらに前述したように、公立の学校であれば授業スピードも速くついていけないということも可能性としては少なくなるため、自分のやりたいことを明確にしながらじっくり進路を決めたい人にもおすすめです。とくに公立の小中学校では、遊びの中から喜怒哀楽などを学び、徐々に自己判断ができるようになってから自らの進路を周りの大人と相談しながら決めることもできます。

このように公立学校への進学は、自分で進路を決めて目標に向かって頑張る力を育める大切な場所と言えるでしょう。

私立がおすすめの子ども

私立の学校への進学がおすすめの子どもの特徴は、以下のとおりです。

  • ・授業スピードについていける自信がある


私立の学校の場合、公立の学校と比べると授業料などの費用が高い一方で、授業スピードについていくことができれば高校受験や大学受験など将来的に必要とされる実力や思考力がつきます。

さらに公立の学校とは違い、私立の小学校や中学校には入学試験があります。そのため、高校の入学試験が最初の試験となる公立学校の子どもよりも本番に強くさせることに適しているでしょう。

ただし、私立の学校は学習難易度が必然的に上がってしまうため、学習サポートが充実している学校選びをしてもついていけなければ自信を喪失し、勉強が嫌いになってしまうという可能性も注意が必要です。



まとめ

私立と公立の学校は、単に授業料などの学費が異なるのではなく、運営母体や授業のスピード、学習する内容などさまざまな部分で違いがあります。そのため、子どもが「公立がおすすめの子どもの特徴」に当てはまっているのか、あるいは「私立がおすすめの子どもの特徴」に当てはまるのか確かめるところから検討しましょう。

ただ、どこの学校へ進学しようと勉強を習慣的に行わないと、授業進度に追いつけないケースになりかねません。そのようなときは、ぜひ「革新的学習塾ブレストグループ」の利用をご検討ください。

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