テストや受験に向けてしっかり勉強しているのに、なかなか結果と結びつかないと悩む子どもは多いです。しかし、単に長時間勉強したり、とにかく机に向かって問題集を開いたりするだけでは、望んでいる結果につながらないことがあります。
そこで、本記事では効果的な勉強計画の立て方から計画を立てる理由まで、詳しく解説します。最後まで読めば、ライバルの同級生に勝てる勉強のやり方が分かるでしょう。
勉強計画を立てる前に押さえたい考え方の基本
実際に勉強計画を立て始める前に、心構えとして以下の5つの基本を解説します。とくに今まで、勉強計画を立ててみたものの、計画どおりに進められたことがない人は押さえておきましょう。
考え方の基本①:勉強計画表は「タスク管理表」である
勉強計画表は、自身が掲げる目標を達成するために必要な項目を記載します。そのため、計画表に書かれている項目は、目標を達成するうえで「やらなければならないタスク」です。つまり、勉強計画表は目標を達成するために必要なタスク管理表にあたり、ただ勉強の計画や流れなどを羅列した表ではない点に注意しましょう。
考え方の基本②:達成後の「なりたい自分」を考える
とくに計画表を考えるときは、記載してあるすべてのタスクを達成した後の「なりたい自分」をイメージして、自身が掲げている目標にあわせて計画を立てます。例えば、志望校に合格して目標にしていた学校の生徒になることをイメージしましょう。勉強計画表をスケジュールどおりに達成したことで、自分がどのように変化するかを具体的に考えると、勉強へのモチベーションにつながるでしょう。
考え方の基本③:「1年→半年→1カ月→1日」の順番で計画を立てる
計画表を作るときは、目先のことに焦点をあてるのではなく、より大きな視点から計画を立てていくようにします。勉強の計画を立てようとすると、ほとんどの子どもが「明日は何を勉強しよう」や「今週はどの科目を中心に勉強しよう」といったように目先の計画を立てがちです。しかし、1年または半年という長いスパンを最初に意識して計画を立てることで、単なる勉強の計画表ではなく、目標を達成するための計画表が作れるでしょう。
考え方の基本④:「休憩」の計画も一緒に立てる
勉強計画を立てるときは、やるべき勉強を決めると同時に休憩の計画も一緒に立てるようにします。なぜなら、やらなければならないことばかりを決めてしまうと、いざ勉強するときにタスクが多過ぎて計画どおりに進められないからです。したがって、勉強の計画を立てながらしっかり休憩できる「勉強しない日」などを決めておくのも良いでしょう。
考え方の基本⑤:その日におこなうべき「内容」も記入する
計画を立て始めるときは、1年や半年など長いスパンでの計画から立てることをおすすめしますが、同時にその日におこなうべき内容を細かく記入します。長期的な目標を明確にしたうえで、1日単位のやるべきことを決めておくとスムーズに勉強できるでしょう。ただし、休憩する日を設定すると同様に、その日におこなうべき内容を無理のない量で決めておくと途中で挫折することなく、計画どおりに勉強が進められます。
勉強計画表の立て方
勉強計画表の具体的な立て方を解説します。以下の5つのステップに沿って、実際に作成してみましょう。
STEP1:目標を設定する
まずは、最終的に達成したい目標を設定してください。例えば、「志望校に合格する」や「次回の定期テストで良い点数をとる」などです。ただし、目標達成までの期間が短過ぎると、やるべき内容が膨大になってしまいます。したがって、設定する目標は半年後や1年後などできるだけ長い期間を設けるようにしましょう。
STEP2:目標達成するために必要な勉強時間を把握する
勉強時間は、人によって必要な量が変化します。そのため、勉強がもともとできる子どもであれば1〜2時間程度でも問題ない一方、勉強が得意でない子どもは3時間以上の勉強時間が必要になることもあります。そのため、最終目標を達成するために必要となる勉強時間を普段の学習状況などから、ある程度把握しておくと良いでしょう。
STEP3:勉強計画表を立てる
STEP1〜2で明確になった「達成した目標」と「必要な勉強時間」から、勉強計画表を立てます。ここで忘れてはいけないのが、1年や半年など長いスパンを意識した計画をもとに1ヵ月・1日と目先の細かい計画を立てることです。ちなみにSTEP3で立てた勉強計画表は、完成形ではありません。ここから実践を重ねて修正をしながら完成させていきます。
STEP4:実践&かかった時間をもとに修正をおこなう
作成した勉強計画表をもとに実際に勉強し、1日のうちにやらなければならない内容をすべて終了するまでに要した時間を記録しておきましょう。もし、計画表から少しずれているようであれば、修正をおこなって無理せず目標が達成できる計画表に仕上げます。
STEP5:勉強計画表が完成する
STEP4で、実践を重ねながら勉強計画表を修正し続ければ、ようやく勉強計画表の完成です。したがって、勉強計画表はまず頭の中で「このくらいはできるだろう」という予想で立て、その後実践を通して現実味のある計画表にしていきます。
勉強計画表どおりにすすめるコツ
せっかく時間をかけて勉強計画表を立てても、途中で挫折してしまってはもったいないです。そのため、以下の5つのコツを意識して実践してみてください。
誘惑に負けない
ここで言う誘惑とは、友人から遊びへの誘いやSNS・ゲームがたくさん詰まったスマートフォンなどのことです。これらの誘惑に負けてしまうと、計画どおりに勉強が進められなくなってしまいます。そのため、友人には事前に遊べないことを伝えたり、勉強をするときはあらかじめスマートフォンの電源を切っておいたりするなど自分を制御できる対策が必要です。
勉強以外に費やしている時間は削らない
勉強計画表どおりに進めることは、目標達成のために重要なことですが、必要以上に勉強以外の時間を削らないことも意識しましょう。例えば、長時間勉強しようとして睡眠時間を削ったり、家族団らんの時間を削ったりしてしまうと、健康的にも精神的にもプレッシャーがかかってしまいます。したがって、ゲームをやっている時間やSNSに費やしている時間など削るべきところとそうでないところを見極めることが大事です。
先延ばしや後回し癖を改善する
あらかじめ計画表で決めていた内容を先延ばしや後回しにすると、計画が狂うだけでなく後半へしわ寄せがいってしまいます。可能な限り事前に決めたスケジュールを守るために、先延ばしや後回しにする癖は早めに改善できるよう努力しましょう。定期的に休憩をとる
勉強量だけにとらわれることは挫折につながってしまいます。そのため、定期的に休憩をとれるようなスケジュールを組んでおくのがおすすめです。とくに最近では、長時間学習を続けるよりも短時間で集中しておこなう積み上げ型の学習の方が集中力も持続しやすいという調査結果もあります。こまめな休憩をとって、集中力を維持するのも計画どおりに進めるコツです。
頑張ったときの褒美を用意する
褒美のために頑張るというのは、一見モラルに反しているように思えますが、新たに計画表を作成して、そこから習慣化させるには何かしらの動機が必要です。したがって、計画表に沿って勉強をおこなうことが習慣化できるまでは、モチベーションアップの意味を込めて褒美を用意するのが良いでしょう。そもそも勉強計画表を立てる目的・理由とは
勉強計画表を立てる大きな目的と理由は、自身が達成したいと思っている目標の明確化と目標達成に向けてどのように行動するべきかを考えることです。とくに勉強計画表を立てたことで、目標達成に向けてやるべき内容が可視化され、自発的に勉強ができない人でも行動しやすくなるメリットもあります。また、計画どおりに進められなくても、実践を重ねながら反省および修正ができるようになるため、勉強面以外での計画性も養えるでしょう。
まとめ
勉強計画表を立てるときに意識したいことは、以下の2つです。- ・勉強計画を立てる前に考え方の基本を身につける
- ・勉強計画は、実践を重ねながら修正して完成させる
とくに今まで、計画表を立てたのに計画どおりに進められなかった人は、前提となる考え方と勉強計画の立て方が少し異なっている可能性があります。効果的な計画表を作成するためにも、ぜひ今回解説した立て方やポイントを参考にしてください。
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