勉強していると、自分の勉強時間が足りているのか、周囲がどのくらい勉強しているのか気になったことはありませんか?また子どもの勉強時間が十分なのか、不安な親も多いでしょう。
そこで今回は、
高校受験生の平均勉強時間や、1日の勉強スケジュールについてお伝えします。
高校受験生の平均勉強時間、1日の勉強スケジュールを解説!
高校受験を控えた中学生は部活をしている人も多く、夏休みまで勉強の時間がほとんど取れないのが現実ではないでしょうか。本格的な受験勉強は夏休み以降ですが、部活を引退すれば勉強中心の生活に切り替わります。すぐに適応できるように、中学3年生になったら受験を意識して勉強していきましょう。
それでは、
中学生3年生の平均的な勉強時間を時期に分けてお伝えします。
- ・春~夏休み前
- ・夏休み
- ・秋~冬休み前
- ・冬休み
- ・入試直前
春~夏休み前
中学3年生の夏休み前までは、学校行事や部活で忙しい時期です。そのため、勉強に割ける時間も平日で約2時間、土日でも約5時間だと思います。しかし、定期テスト前は部活も休みに入るため時間ができますので、
平日で約5時間勉強時間を確保できるよう努めましょう。
夏休み
部活を引退し、いよいよ受験勉強に本腰を入れる時期です。夏休みの時期は、復習や苦手分野の克服を中心に取り組むのがおすすめです。
高校受験では、定期テストを含む内申点が重要ですので、定期テスト対策にも力を入れましょう。
夏休みの勉強スケジュールの例をご紹介します。
- □7時:起床
- □7時~8時:朝食・準備
- □8時~10時:勉強
- □10時~12時:勉強
- □12時~13時:昼食
- □13時~15時:勉強
- □15時~16時:休憩
- □16時~18時:勉強
- □18時~22時:夕食、自由時間
- □22時:就寝
夏休み中の学習時間は、約8時間前後を目安に継続できるとかなり力がついてくるはずです。
秋~冬休み前
学年全体が受験モードに入るため、勉強に集中しやすくなる時期です。夏休み以降は、部活の引退に伴い平日の学習時間が大幅に増えます。1日の平均学習時間は、
平日で約4〜5時間、休日となると約7〜8時間だと思います。
休日でもペースは崩さず、少ない時間でも勉強に取り組むようにしましょう。
冬休み
塾での学習時間を含めると、この時期の
平均学習時間は約9時間です。
入試前の最後のまとまった休み期間は、苦手なところの把握と克服、基礎問題を確実に解けるようにしておきます。また、実力テストを目標に勉強を進めましょう。
この時期に子どもと親が気をつけるのは、体調管理です。風邪やインフルエンザが流行るため、体調管理に気を使う必要があり、また十分に休息が取れているかの配慮も必要です。
また、年末年始の勉強について話し合いましょう。子どもによっては「まとまった休みでリフレッシュしたい」場合と、「お正月も変わらず勉強したい」場合があります。できる限り、子どもの要望に合わせるのがおすすめです。なお、休む場合は期間を決めておくのが大切です。
入試直前
追い込み時期であるこの時期の1日の平均学習時間は、
平日で約5時間、休日は約8〜9時間です。志望校の過去問題を解きながら、受験に向けて勉強をしていきましょう。
入試直前は、引き続き体調管理に気をつけてください。追い込み時期だからといって、睡眠を削ってまで勉強するのは避けた方がいいでしょう。入試当日に万全でなければ意味がないため、根を詰め過ぎないようにしてください。
高校受験を控えた中学1・2年生の適切な勉強時間は?
高校受験を控えた中学1・2年生は、部活と勉強の両立が大変な時期です。中学1・2年生の勉強時間や、1日のスケジュールをそれぞれ見ていきましょう。
中学1年生の勉強時間・1日のスケジュール
中学1年生から部活を始めた場合、これまでと生活がガラッと変わるため、勉強と部活の両立に慣れるまで時間がかかります。
中学生1年生の勉強時間は、宿題を含めて約1時間です。
帰宅後のスケジュールの例をご紹介しましょう。
- □19時:帰宅・夕食
- □20時~21時:宿題・勉強
- □21時~23時:入浴・自由時間
- □23時:就寝
勉強する習慣をつけることが大切な時期なので、短時間でも勉強するタイミングを決めておきましょう。
中学2年生の勉強時間・1日のスケジュール
中学2年生になると部活には慣れますが、学校行事や生徒会などでメインを担う学年です。そのため忙しくなり、勉強時間の確保が難しいですが、宿題はしっかりして復習までこなしたいものです。
勉強時間は約1時間〜1時間半です。
中学2年生のスケジュール例は、1年生とほぼ変わりません。しかし、部活や学校活動で疲れて勉強時間が確保できない場合は、就寝・起床時間を早め、登校前に勉強時間をつくるのもひとつの方法です。
高校受験生が効率よく勉強するためのポイント
高校受験を控えた中学生は夏休みまで忙しく、勉強時間は限られています。そのため、短い時間でも効率よく勉強することが大切です。
勉強を効率よく進めるためには、以下の5つのポイントを押さえましょう。
- 最低限必要な睡眠時間を確保する
- 移動中などの隙間時間も有効に使う
- 毎日計画を立てて実行する
- 勉強しやすい環境を整える
- 学習塾を活用する
ひとつずつ見ていきます。
最低限必要な睡眠時間を確保する
時間を確保できないからといって、睡眠時間を削るのは避けましょう。
中学生には8〜10時間の睡眠が望ましいとされています。
睡眠不足が続くと、授業中に眠くなったり、体調不良の原因にもなったりします。効率よく勉強するためには、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
移動中などの隙間時間も有効に使う
バスや電車で通学している場合は、移動中の隙間時間も大切な勉強時間です。朝は寝てしまったり、SNSをチェックしたりする人も多いのではないでしょうか。
しかし、
10分や20分でも学習時間にすれば、そのときに覚えた単語などは役立ちます。思わずスマホを触ってしまう場合は、塾やYou Tubeなどの映像授業を見るのもいいでしょう。
毎日計画を立てて実行する
「期末テストで80点をとる」「志望校に合格する」などの目標を立て、目標達成に向けた計画を立てます。やみくもに勉強をしても、自分の状況が把握しづらく正しい方向に向かっているかも分かりません。
目標までの期間を決め、毎日計画に沿って実行していきましょう。
勉強しやすい環境を整える
自宅での授業は、勉強しやすい環境を整えることが大切です。静かな環境で勉強したい場合は、兄弟に静かに過ごしてもらったり、勉強スペースを作ってもらったりするなど、親に相談をして
集中できる環境を整えてもらいます。子どもから相談された場合には、話し合いながらできる限り応じましょう。
学習塾を活用する
時間の確保が難しい中学生は、学習塾を活用するのもひとつの方法です。授業を通して効率的に学習でき、プロから受験対策のサポートも受けられます。また、周囲の受験生と比べることで
やる気が出たり、刺激を受けて勉強に励んだりする効果もあります。
まとめ
中学生は、3年生の夏休み前までは部活がありますので、勉強時間を確保するのは難しいものです。しかし、宿題やテストの成績は入試にも影響するため、勉強をおろそかにすることはできません。
部活と両立しながら勉強するためには、隙間時間や勉強計画を立てて進めることが大切です。学習塾に通うことも検討しながら、受験に向けて効率よく勉強をしていきましょう。