
多くの保護者が、小学生の子どもが塾の授業についていけず「やる気がなくなってきた」と感じて悩んでいます。
「塾で授業内容が理解できない」「宿題が終わらない」「成績が下がる」といった状況の背景には、単なる勉強不足があるだけではありません。
環境や指導スタイル、心理的な要因など複数の要素が複雑に関係している場合があります。
この記事では、子どもが塾についていけなくなる主な原因を整理し、保護者ができるサポート方法や今後の改善策について具体的に解説します。
小学生が塾についていけない原因

小学生が塾についていけなくなる背景には、勉強の内容そのものよりも、環境や指導スタイルのミスマッチ、家庭学習の習慣、さらには心理的な負担など、さまざまな要因があります。
小学生が塾についていけない原因は以下の4つです。
- 塾との相性・環境の問題
- 塾側のサポート不足
- 学習内容の理解不足
- 学習習慣・勉強方法の問題
この章では、塾に通っても成果が出にくい原因を項目ごとに掘り下げ、どのような状況でつまずきやすいのかを明確にしていきます。
塾との相性・環境の問題
塾の雰囲気や指導スタイルが子どもの性格や学習ペースに合っていない場合、理解以前に「塾が苦手」と感じてしまうことがあります。
塾との相性・環境の問題は以下の4つです。
- 講師や授業スタイルが合っていない
- 一斉指導(集団指導)または個人指導が合わない
- 通塾時間や生活リズムが負担になっている
- モチベーションがない
ここからは、塾そのものの環境が子どものやる気や理解に与える影響について見ていきましょう。
講師や授業スタイルが合っていない
講師の説明の仕方や雰囲気が子どもに合わないと、授業内容が頭に入りづらくなります。
たとえば「先生が怖い」「説明がわかりにくい」「話し方が聞き取りづらい」などの理由で子どもが講師と合わないと感じるケースがあります。
その結果、子どもは授業への苦手意識を持ってしまい、わからないことがあっても質問しにくくなることがあります。
講師が一方的に板書して解説するだけの単調な授業では子どもが興味を失いやすく、集中力も続きません。
子どもが質問しづらい雰囲気だと疑問を解消できずに不安が募り、ますます授業についていけなくなる悪循環に陥ります。
一斉指導(集団指導)または個人指導が合わない
授業形態と子どもの性格・学習スタイルのミスマッチも要因です。
一斉授業では周りに遠慮して「わからない」と言い出せないことがあります。
実際、一斉指導のプラス面とマイナス面を理解しないまま選ぶとミスマッチが起きがちです。
たとえば、一斉授業では競い合いで刺激を受けられる一方、皆の前で質問できずにそのまま授業が進んでしまうこともあります。
逆に個人指導では講師と一対一の緊張感で委縮してしまい、質問や発言がうまくできない子もいます。
おとなしい性格の子が個人指導よりも少人数の集団のほうが伸び伸び学べるケースもあるように、どちらのスタイルが合うかは子どもによって異なるため、合っていない場合は学習スタイルの見直しも必要です。
通塾時間や生活リズムが負担になっている
学校や習い事と塾の両立で生活リズムが乱れると、疲労や睡眠不足から集中力が低下しがちです。
長時間の通塾や夜遅くの帰宅が続くと、授業内容以前に心身の疲れによって「ついていけない」状態を生み出すケースもあります。
小学生はまだ体力も発展途上であり、学校活動だけでも疲れてしまうことがあります。
疲れたまま塾に行っても頭が働かず内容が理解できないため、さらに遅れを感じてしまうという悪循環に陥ることも。
塾の日程や時間帯が子どもの生活リズムに負担をかけていないか、一度見直してみることが大切です。
モチベーションがない
学力そのものよりも「やる気の低下」が問題になるケースもあります。
たとえば、定期テストで失敗が続いて自信を失ったり、「勉強がやらされているだけ」と感じて興味をなくしてしまったり、持ち前の得意分野が活かせず勉強がつまらなくなってしまったりすると、子どもの意欲は低下します。
こうしたときに頭ごなしに叱ってしまうと、子どもはさらに自信をなくしがちです。
むしろ、「小さな成功体験」を積ませて自信と興味を取り戻させることが効果的です。
たとえば、子どもを褒めてあげることで成功体験を積み重ねると、勉強がおもしろいという気持ちへ変化し、モチベーションアップにつながります。
たとえ1問でも「できた!」という達成感を味わえる瞬間を作れば、子どもは再び前向きに取り組むようになります。
失敗続きで自信を失った子には勉強以外の得意分野で成功体験をさせ、自尊心を高めることも有効です。
いずれにせよ、やる気を引き出すには叱るより褒める方法が効果的です。
塾側のサポート不足
塾によっては、授業の進度にばらつきがあり、個々の理解度に合わせたフォローが不十分な場合もあります。
塾側のサポート不足は、以下の2つが原因です。
- フォロー体制が不十分
- 授業が一方通行になっている
ここからは、サポート体制の差が子どもの学習定着にどのような影響を及ぼすのかを詳しく説明します。
フォロー体制が不十分
塾の規模や方針によっては、生徒一人ひとりへのフォローが行き届かないケースがあります。
たとえば、生徒数が多すぎて先生の目が行き届かない塾では、理解が遅れている子どもへの補講や個別フォローがなく、つまずきを放置してしまいがちです。
また進度や教材の難易度がその子のレベルに合っていない場合、本来なら軌道修正が必要です。
しかし、多人数相手の授業では対応しきれないこともあります。
授業が説明中心で演習や確認テストが少ない塾だと、子どもの理解度を見落としてしまうことも。
その結果、子どもは「もう無理だ…」と感じて学習意欲を失う原因になります。
実際、一斉指導塾では学力上位の生徒に合わせて授業が進行しやすいため、理解が追いつかない子にとっては不利になる傾向があります。
このようにフォロー体制が不十分な塾だと、つまずきを抱えたまま先に進んでしまい、後から挽回するのが難しくなってしまいます。
授業が一方通行になっている
講師が話すだけで生徒の理解度を確認しない一方通行の授業では、子どもは質問するタイミングをつかめず疑問を抱え込んでしまいがちです。
授業中に「分からない問題があっても質問せず放置してしまう」子は少なくありません。
たとえば、数学の授業で新しい公式が出てきたとき、本当は理解できていないのに周りが黙っているので質問できず、そのまま次の単元に進んでしまう。
こうした積み重ねがあると、子どもは次第に授業についていけなくなります。
講師側に悪気はなくても、生徒からの発信を受け止める仕組みがないと子どもは「置いていかれた」と感じてしまい、授業への苦手意識が生まれます。
授業中に発言や質問がしづらい雰囲気だと、わからない部分をそのままにする悪循環に陥りやすいのです。
塾選びの際には、授業中に対話や質問を受け付ける余地があるか、定期的な小テストや個別チェックで理解度を確認してくれるか、といったポイントも重要です。
学習内容の理解不足
塾の授業は、学校よりも難易度が高くスピードも早い傾向にあります。
学校での基礎が十分に身についていない場合、塾の内容が理解できず、徐々に差が広がってしまいます。
特に小学生の場合、基礎学力の抜けがあると中学以降に響くため、焦って先取りするより「わかる授業」を優先したほうが長期的に効果的です。
学習内容の理解不足には以下のような原因があります。
- 学校の基礎が定着していない
- 塾の進度が早い(学校のペースが遅い)
- 授業でわからない部分をそのままにしている
ここからは、学習内容に関するつまずきの具体例を見ていきましょう。
学校の基礎が定着していない
学校で習う基本事項が十分に身についていないまま塾で発展的な内容に挑戦すると、理解が追いつかなくなります。
小学校の学習内容がしっかり定着していないと、そもそも塾で扱う内容を理解することができません。
たとえば、算数の四則計算や文章題の読み取りなど基礎に穴がある状態では、塾で応用問題を解こうとしても太刀打ちできません。
中学受験をしないお子さんの場合でも、小学校内容の不十分さは中学以降の学習につながるため見過ごせません。
まずは学校の教科書レベルの内容を完全に理解することが重要です。
その上で塾の内容に取り組まないと、基礎がグラグラのまま応用に挑戦することになり、結局どちらも定着しなくなってしまいます。
塾に通わせる前に、「学校の内容は本当に理解できているか?」を確認し、不安がある場合は塾の勉強より学校内容の復習を優先しましょう。
塾の進度が早い(学校のペースが遅い)
塾の授業は学校に比べて進度が格段に早いことがあります。
授業がどんどん進む中で一度つまずくと、そこから理解が追いつかなくなることがあります。
特に一斉指導塾では先生のペースに合わせて授業が進むため、子どもに合っていないスピードだと理解が追い付きません。
たとえば、学校ではゆっくり習う単元を塾では短期間で一気に先取りする場合、子どもにとって消化不良になりがちです。
一度わからなくなるとなかなか取り戻せないのが勉強の常で、先に進むほど「何がわからないのかも分からない」状態に陥ってしまいます。
特に小学生の場合、先取りで難しい内容を進めるよりも「わかる授業」で確実に理解させるほうが長期的に見て効果的です。
焦って先に進ませたい気持ちも分かりますが、子どものペースに合った進度で学ばせることが結果的に学力向上への近道になります。
授業でわからない部分をそのままにしている
「質問しづらい」「わからないと言い出しにくい」と感じる子どもは多く、理解できていない部分をそのままにしてしまいがちです。
その積み重ねが「ついていけない」状態を生みます。
特に算数など積み上げ型の科目では、前学年で理解できていない単元があると次の学年内容が理解できなくなることがあります。
たとえば、前年度に習った分数の理解があいまいなまま新年度に小数の単元に入ると、一気に分からなくなるという具合です。
わからない問題を放置してしまう子は、単元が変わったタイミングでは気づかれなくても、学年が変わって以前の内容が土台になるときに一気につまずく傾向があります。
保護者の方はお子さんのテスト結果などをチェックし、理解が不十分な単元がないか確認してあげてください。
学校やテスト難度によっても変わるものの、目安として学校のテストが80点未満の単元は要注意。
弱点を復習せずに放置すると、塾の内容についていけなくなる可能性が高まります。
「わからない部分をそのままにしない」ためには、日頃から子どもに「どこが分からなかった?」と問いかけ、塾や学校の先生に質問する習慣を促すことが大切です。
学習習慣・勉強方法の問題
塾の授業だけでは理解が定着しません。
家庭での復習や宿題の習慣、学び方の工夫が不足していると、塾で学んだことが身につかないままになってしまいます。
特に小学生のうちは自分に合った勉強法が確立していないため、塾任せでは成果が出にくいこともあります。
学習習慣・勉強法の問題は以下の3つです。
- 家庭での復習・宿題時間が足りない
- 自分に合った勉強方法が確立していない
- 学ぶ体力や集中力が不足している
ここからは、家庭学習や勉強のやり方に起因するケースを詳しく見ていきましょう。
家庭での復習・宿題時間が足りない
塾の授業内容は、家庭での復習や宿題を通じて初めて定着します。
ところが「塾の宿題をため込んでしまう」「家で全く勉強しない」という状態では、せっかく習ったことも身につかないまま次の授業を迎えることになります。
塾の授業中は理解できていたとしても、その後の宿題を怠って復習しないと学習内容が定着せず、結果的に授業についていけなくなるパターンです。
実際、「授業でつまづかなかったから復習しなくてもいいや」という考えは間違いで、数日空けて解き直すとできなかったということはよく起きると指摘されています。
人間の記憶は一度で完璧に残らないため、時間をおいて復習することで初めて定着を確認できます。
家庭で復習する習慣がないままでは、塾で新しい内容を習っても前回の内容が抜け落ちている状態になり、理解が積み重ならず苦しくなってしまいます。
「忙しくて家庭学習の時間が確保できない」「子どもが宿題を嫌がる」という場合も、短時間でも毎日復習する習慣づけをすることが重要です。
自分に合った勉強方法が確立していない
小学生のうちはまだ効果的な勉強方法がわからないことも多く、学習スキルの未熟さが原因で塾の勉強についていけない場合があります。
たとえば、ノートの取り方ひとつ取っても、人によって合う方法・合わない方法があるのです。
板書を丁寧に写すあまり授業についていけなくなる子もいれば、重要なポイントをメモできず復習に困る子もいます。
また計画的な学習ができず、テスト前に一夜漬けになってしまうなど勉強の段取りが苦手な子もいます。
こうした学習スキル不足が原因で授業内容を消化しきれないケースもあるのです。
自分に合った勉強法が確立していない子には、親や塾の講師が一緒に学び方を工夫するサポートをすることが大切です。
暗記が苦手な子には語呂合わせを教える、飽きっぽい子には短時間で区切って休憩を入れる、など個々に合わせた方法を探りましょう。
適切な学習法が身につけば、塾での学びも格段に効率アップします。
学ぶ体力や集中力が不足している
長時間勉強に向き合う学習体力や、授業中の集中力がまだ育っていない子も多く、塾の学習量に耐えきれないことがあります。
小学生は一般に集中できる時間が短く、体力的にも発展途上なので、塾の60~90分にも及ぶ授業に集中力を保てない子も少なくありません。
学校の授業は45分程度で適度に休憩がありますが、塾では休憩を挟まず長時間進むため、小学生には負荷が大きく感じられます。
集中力が途切れると授業内容が頭に入らず、ただ座っていただけで終わってしまうことになりかねません。
実際、「塾の長い授業で途中から飽きてしまい、最後は何も身についていない」という事態も起こりえます。
こうした場合、まずは集中できる環境や休息のバランスを整えることが必要です。
家でしっかり睡眠をとり、授業前に軽く栄養補給する、疲れている日は無理に詰め込まず短時間の復習に留める等、子どもの体調に配慮しましょう。
また家庭でも徐々に勉強時間を延ばす訓練をすることで学習体力をつけていくことも可能です。
一気に長時間やらせるのではなく、短い時間から始めて少しずつ集中できる時間を伸ばしていく工夫をしてみてください。
小学生が塾についていけない時に保護者ができるサポート

子どもが塾についていけなくなったとき、保護者の関わり方が分かれ道になります。
焦って叱るのではなく、現状を冷静に見つめ、原因を一緒に探しながらサポートすることが大切です。
小学生が塾についていけない時に保護者ができるサポートは以下の5つです。
- まずは「現状の把握」と「気持ちの受け止め」
- 塾と連携・相談を行う
- 家庭学習の環境を整える
- モチベーションを取り戻すサポートをする
- 今の塾を無理に続けさせない
ここからは、家庭でできる現実的な支援の方法を詳しく紹介します。
まずは「現状の把握」と「気持ちの受け止め」
子どもが塾についていけなくなったと感じたら、まずは現状の把握に努めましょう。
お子さんが具体的にどの教科・単元でつまずいているのか、授業中にどんな気持ちでいるのかを丁寧に聞き出します。 塾で何が起きているのかは子ども自身にしかわかりません。
保護者は子どもの話に耳を傾け、感情を否定せず受け止めることが大切です。
実際、塾が合わないと感じたときには子どもの話をよく聞いて、どう解決すべきか冷静に考えることが第一歩だとされています。
親から見て評判の良い塾でも、子ども本人がつらい思いをしていたら意味がありません。
子どもが安心して本音を話せるよう、責めたり焦らせたりせず、「どう感じているのか教えてね」と寄り添う姿勢を示しましょう。
現状と気持ちを十分に把握できれば、次に取るべき対応策が見えてきます。
塾と連携・相談を行う
保護者だけで解決が難しい場合は、塾と連携してサポート策を相談することが重要です。
まず、子どもの理解度や授業での様子について塾の講師にフィードバックを求めましょう。
たとえば、授業の難易度が合っていない場合は、遠慮せず塾側にコースやクラスの変更を検討してもらいます。
塾によっては難易度別クラス編成があるので、子どもの学力に合ったクラスに移るだけで改善することもあります。
また、先生との相性に問題がある場合は、思い切って講師の変更をお願いするのも一つの方法です。
大手塾であれば複数の先生が在籍していることが多いので、相性が良い先生に教わる方が子どもにとってプラスになります。
「先生を替えてほしい」というお願いは言いにくいかもしれませんが、直接本人にではなく教室長などに相談すれば対応してもらえるケースもあります。
さらに授業の曜日や時間を変えてもらうことも検討しましょう。
たとえば、別の曜日の同じクラスに移れば、クラスメイトや雰囲気が変わって心機一転できるかもしれません。
周囲の人間関係が原因で萎縮していた子が、クラス変更で落ち着いて学習できるようになった例もあります。
最近はオンラインでの個別補習や質問受付を行う塾も増えていますので、そうした塾側のフォロー制度が使えないか聞いてみましょう。
塾と家庭が情報を共有し同じ方向を向くことで、子どもへのサポート体制が格段に充実します。
家庭学習の環境を整える
塾についていけない状況を改善するには、家庭での学習環境を見直すことも欠かせません。
まず子どもが集中して勉強できる場所を確保しましょう。
テレビの音や家族の話し声が気になるようであれば、静かな部屋で勉強させるか、リビング学習の場合は家族も協力して静かな時間を作ります。
勉強机や照明などの物理的環境も整えて、子どもが「ここで勉強しよう」という気持ちになれる空間を用意します。
次に、家庭での復習時間を無理なく習慣化しましょう。
塾のある日は帰宅後にその日の内容を5~10分でいいので振り返る時間を設けます。
短時間でも毎日復習することで記憶が定着し、次の授業内容が理解しやすくなります。
このとき親御さんは教え込みすぎず、最小限のサポートに留めることもポイントです。
「今日は何を習ったの?少し見せてごらん」と声をかけ、子どもが自分で説明したりノートを整理したりするのを手伝う程度にします。
親が先回りして答えを教えてしまうと子どもの主体性が育たないため、あくまで子どもが自分で理解を深めるのを横で支えるイメージです。
また、家庭学習の習慣づけには生活リズムの安定も重要です。
夜更かしや朝寝坊が続くと塾の時間に眠くなってしまうので、規則正しい生活を心がけましょう。
塾の前後に適度な休息や栄養補給を取らせ、コンディションを整えてあげることも大切です。
家庭が子どもにとって安心して学べる場になれば、塾での学びもスムーズにつながっていきます。
モチベーションを取り戻すサポートをする
塾での遅れから子どもが自信を失い、勉強への意欲をなくしている場合には、モチベーションを回復させる支援が必要です。
前述の通り、小さな成功体験を積ませることが効果的ですが、家庭でもモチベーションを回復させる関わり方を意識してみましょう。
たとえば、家庭学習で子どもが1問でも正解できたら大いに褒めるようにします。
「ここまで解けたんだね、すごい!」と具体的に褒めれば、子どもは「勉強って面白いかも」という気持ちを取り戻しやすいです。
また勉強以外の長所を伸ばすことも自信回復に役立ちます。
スポーツや趣味で成果を出すことで自己肯定感が高まれば、「やればできる!」という気持ちが勉強にも良い影響を与えます。
苦手教科を一時的に重点補強する
子どもが塾の授業についていけないとき、すべての教科を一度に底上げしようとすると負担が大きく、結果的にどれも中途半端になりがちです。
そこで一時的に「苦手教科」に絞って集中的に補強することが効果的です。
たとえば、算数が極端に苦手で足を引っ張っているなら、しばらく算数に重点を置いて復習し、自信をつけさせます。
苦手教科を重点的に学ぶことで理解が進み、「できた!」という達成感を得やすくなります。 苦手科目を補強することは自信回復にもつながり、他の教科への意欲にも良い影響を与えます。
補強の方法としては、塾の補習クラスを利用したり、家庭で毎日15分だけその教科を復習したりといった組み合わせが理想です。
ポイントは、苦手克服を「短期集中」で行うことです。
長期にわたって同じ教科ばかり勉強していると疲労やストレスが増し、モチベーションが下がってしまいます。
期間を区切って計画的に取り組み、「この2週間は算数強化期間」のように目標設定すると良いです。
短期間で成果が見えると子どもも達成感を得やすく、再び勉強への前向きな気持ちを取り戻すきっかけになります。
今の塾を無理に続けさせない
どうしても状況が改善しない場合は、思い切って塾を変更するか、一時的に休塾することも検討しましょう。
いまの塾に固執するあまり子どもが勉強自体を嫌いになっては本末転倒です。
「せっかく有名塾に入れたのにもったいない…」という親の思いもあるかもしれませんが、塾はあくまで手段です。
子どもに合った環境で学び直すことが、結果的に遠回りのようで近道になる場合があります。
転塾を検討する際は、まず今の塾で改善できることは全て試したかを振り返ります。
クラス変更や講師変更など可能な手を尽くしても「やはり合わない」と子どもが感じるなら、無理に続けさせないほうが良いです。
塾を替える際には、なぜ今の塾が合わなかったのか子どもとよく話し合い、次の塾選びに生かすことも大切です。
おとなしい子であっても、意外と競争のある環境で力を発揮することもあるため、先入観にとらわれず、子ども一人ひとりに合った指導スタイルを探しましょう。
最近ではオンライン教材や家庭教師など多様な選択肢もあります。
通塾型がどうしても合わない場合は、別の学習スタイルを思い切って試してみるのも一つの手です。
大切なのは、子どもが「分かる!できる!」という実感を取り戻せる環境を選ぶことです。
塾をやめるのは決して逃げではなく、子どもに最適な学び方を探す前向きな決断と言えます。
小学生が塾についていけない時の改善策

「ついていけない」と感じたときは、原因を明確にし、現実的な対処を進めていくことが重要です。 家庭での習慣づくりと、塾内でのフォロー体制の活用を組み合わせることで、改善の兆しが見えてきます。
小学生が塾についていけない時の改善策は以下の2つに分けられます。
- 家庭でできる改善策
- 塾内でできる改善策
この章では、家庭と塾それぞれで実践できる具体策を紹介します。
家庭でできる改善策
日々の復習や苦手の見える化、学び方の工夫など、家庭でできる対策を中心に取り上げます。
親が教えるのではなく、子どもの理解を支える姿勢を持つことがポイントです。
- 原因を明確にする
- 毎日の復習を短時間でも行う
- 「わからないところノート」を作る
- 家庭でのサポートを最小限・具体的にする
- 学習スタイルを見直す(一斉指導→個人指導または個人指導→一斉指導)
ここからは、家庭でできる改善策について解説します。
原因を明確にする
まずは何が理解できていないのか、どこでつまずいたのかを親子で整理します。
原因が曖昧なままだと適切な対処はできません。 前述のように子どもにじっくり話を聞き、苦手箇所や不安を感じている点を書き出してみましょう。
必要に応じて学校や塾の先生にもヒアリングし、「算数の計算ミスが多い」「国語の文章題で質問の意味を取り違えている」といった具体的な課題を洗い出します。
原因が明確になれば取るべき対策もはっきりします。
毎日の復習を短時間でも行う
塾で習ったことはその日のうちに短時間でも復習する習慣をつけましょう。
授業直後の10分復習でも理解の定着には効果的です。 ポイントは時間より頻度です。
1回1時間やるよりも、10分を毎日続けるほうが記憶に残りやすくなります。
たとえば、夕食前のわずかな時間にその日の授業ノートを見返したり、出された宿題にすぐ取り組んだりするだけでも違ってくるのです。
人の記憶は時間とともに薄れるため、短期間のうちに繰り返すことで忘れにくくなります。
毎日の復習習慣が身につけば、塾の内容が次々に新しくなっても基礎が固まっているのでついていきやすくなります。
「わからないところノート」を作る
子どもが授業中に「ここがわからなかった」と感じたポイントを随時メモしておけるよう、専用のノートを用意するのも有効です。
いわゆる「わからないところノート」を作り、塾の授業中や家庭学習中に出くわした疑問点・不明点を書き留めさせます。
こうすることで苦手箇所が可視化され、塾の先生に質問もしやすくなります。
また親御さんもノートを見れば子どもがどこでつまずいているか把握できます。
放置しがちな疑問を見える化して蓄積しない仕組みができるため、「聞き逃したまま」を防ぐことにつながります。
塾の先生にもこのノートを活用してもらい、質問タイムにまとめて疑問を解消してもらうようお願いしましょう。
疑問点を後回しにしない習慣づけは、結果的に「ついていけない」を防ぐ助けになります。
家庭でのサポートを最小限・具体的にする
保護者のサポートは大事です。
しかし、やりすぎは禁物です。
保護者は「教える」よりも「整理を手伝う」役割に徹しましょう。
たとえば、宿題で子どもが間違えた問題があったら、すぐ答えを教えるのではなく「どこで間違えたかな?一緒に見直してみようか」と声をかけます。
子ども自身に考えさせ、親はヒントを出す程度に留めます。 過干渉を避けることで、子どもの自立的な学習姿勢が育ちます。 また、サポートは具体的な範囲に絞りましょう。
「全部見てあげるよ」では子どもが頼りきりになってしまうもの。
「漢字テスト前に読み方だけ確認してあげるね」「計算ドリルの直しが終わったら答え合わせ手伝うね」といった具合に部分的な支援にとどめましょう。
家庭は安心して失敗できる場所であることを伝えつつ、最終的には自分の力で解決できるよう促すのが理想です。
学習スタイルを見直す(一斉指導→個人指導または個人指導→一斉指導)
子どもに合った学び方を追求することも重要です。
「今通っている塾の授業形態が合っていない」と感じる場合、学習スタイル自体を柔軟に変えることを検討しましょう。
たとえば、一斉指導でペースについていけない子は、思い切って個人指導に切り替えることで理解が深まる可能性があります。
反対に、個人指導で緊張してしまう子が少人数クラスに移ったら周囲の刺激でやる気が出た、というケースもあります。
このように一斉指導と個人指導それぞれにメリット・デメリットがあるので、子どもの性格や理解度に応じて最適なスタイルを選ぶことが大切です。
塾によっては複数のコースを用意しているところもありますから、教室長に相談してクラス変更やコース変更をお願いしてみましょう。
また、通塾が難しければオンライン学習や家庭教師を併用する選択肢もあります。
大切なのは子どもが「わかる!」と感じられる環境を整えることであり、そのためには従来のスタイルに固執せず柔軟に対応することが必要です。
塾内でできる改善策
塾のサポート体制を活用し、講師や教室と協力して解決を目指します。
子どもの状況を伝え、無理のない学び方を一緒に考えることが大切です。
- 補習や質問対応を活用する
- 授業スピードや教材の調整を相談する
- 講師に直接質問できる環境を整える
ここからは、塾内でできる改善策を詳しく解説します。
補習や質問対応を活用する
塾に補習制度や質問対応の時間がある場合は、ぜひ活用しましょう。
授業中に理解不足だった部分はその日のうちに解消するのが理想です。
塾によっては授業後に質問タイムを設けていたり、別日に補講クラスを開講していたりします。
遠慮せず質問タイムや補講クラスを利用し、わからなかった問題を先生に教えてもらいましょう。
理解不足を翌週まで持ち越さないことがポイントです。
もし塾に公式の補習制度が無い場合でも、先生にお願いすれば休み時間や授業前後に個別に教えてくれることもあります。
子どもにも「わからないことはすぐ先生に聞いておいで」と促し、質問しやすい雰囲気を伝えてあげましょう。
フォロー体制が整っている塾であれば、こうした学び直しがスムーズに進み、置いていかれる心配もぐっと減ります。
授業スピードや教材の調整を相談する
塾の進度や教材レベルが子どもに合っていないと感じたら、講師と相談して進め方の調整を依頼することもできます。
たとえば「計算基礎に不安があるので、少しペースを落としてもらえませんか」「うちの子には発展問題より基礎問題をもう少しやってほしいようです」など、具体的に伝えてみましょう。
塾側もできる範囲で対応してくれる可能性があります。
実際、授業の難易度が合わない場合はクラス変更などで学力に合ったところで学ばせることが大切だとされています。
個人指導塾であればカリキュラム自体を子ども専用に組み直してくれる場合も。
一斉指導塾でも補講教材を提供してくれることがあります。
子どもの理解ペースに合わせた指導が受けられるよう、遠慮せず相談してみましょう。
親から塾へ要望を伝えることで、講師も「ここでつまずいているのか」と気づき、授業中に気を配ってくれるようになるかもしれません。
講師に直接質問できる環境を整える
子どもが講師に質問・相談しやすい関係性や雰囲気を作ることも重要です。
普段おとなしい子でも、先生との距離が縮まれば疑問を積極的に聞けるようになります。
まずは家庭で「先生に質問してごらん。きっと優しく教えてくれるよ」と背中を押してあげましょう。
また保護者から先生に「うちの子は質問したいことがあっても遠慮しがちなので、声かけてもらえると助かります」と伝えておくのも一案です。
先生側が気にかけてくれれば、授業中に「ここまで大丈夫かな?」と問いかけてくれるかもしれません。
教室内の席を前のほうにしてもらうのも有効です。 前方に座れば先生にすぐ聞きやすくなり、集中力も増します。
塾の先生とのコミュニケーションノートを利用できる場合は、家庭から質問を書いておき先生に回答してもらう方法もあります。
要は、子どもが安心して「わからない」と言える環境を作ることです。
環境が整えば、わからない部分をその場で解消できるようになり、授業内容の理解度が飛躍的に向上します。
小学生が塾についていけない時は子どもに合った学習スタイルを探そう

塾でつまずいているときは、子どもの努力不足ではなく「学び方が合っていない」ことが原因のケースが多いものです。
焦らずに環境や指導スタイルを見直し、子どもが自信を取り戻せる学び方を探すことが大切です。
保護者が寄り添いながら子どもに合ったスタイルを見つけることで、「塾がつらい時間」から「成長を感じる時間」に変えていくことができます。
もし「うちの子に合う学び方がわからない」と感じたら、学習スタイルそのものを柔軟に選べる塾を検討してみてはいかがでしょうか。
私たちブレストグループのFosterコースでは、子どもの理解スピードや性格に合わせて指導形態を選べる仕組みが整っています。
| コース名 | 指導形式 | 主な内容・特徴 | 目的・ねらい |
|---|---|---|---|
| Foster一斉コース | 少人数授業 | ・基礎学力をしっかり固める ・宿題・復習・口頭試問を組み合わせる ・ゲーム感覚で学ぶ工夫あり ・小6夏から算数の難しい分野を集中学習 | 勉強のリズムを作り、考える力と学習習慣を育てる |
| FosterTTコース | 個別指導 | ・一人ひとりの理解に合わせて学ぶ ・中学指導経験のある正社員講師が担当 ・「わからない」をその場で解決 ・高校入試を見据えた先取り指導 | 苦手をなくし、確実に「できる」力を伸ばす |
さらに「ことば読解作文コース」や「英語4技能コース」「地頭力アップコース」など、多様なプログラムで小学生の総合的な思考力を育てます。
お子さまの特性や目的に合わせて最適な学び方を選べる環境が整っているのは、私たちBRESTならではの強みです。
お子さまが「塾についていけない」と感じたときこそ、指導スタイルを見直すチャンス。
柔軟な学びを実現できるBRESTのFosterコースで、新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
子ども一人ひとりに寄り添った学習方法を考えることで、苦しかった塾通いが「自信がつく充実した時間」へと変わるはずです。











