
家庭教師をつけたのに思うように成績が伸びないと悩む保護者の方は少なくないでしょう。
せっかく時間と費用をかけているのに効果が見えないと、「このままで大丈夫なのか?」と不安になってしまいます。
まず押さえておきたいのは、「なぜ成績が上がらないのか?」という原因です。
原因は多種多様ですが、それがわかれば適切な対処法を選択できる可能性があります。
この記事では、家庭教師をつけても成績が上がらない理由(原因)と、その対処法について分かりやすく解説します。
家庭教師をつけても成績が上がらない理由

家庭教師をつけても成績が伸び悩むのには、主に次のような理由があります。
- 学習の基礎が身についていないから
- 学習目標があいまいだから
- 勉強方法が本人に合っていないから
- 家庭教師と子どもの相性が悪いから
- 親のサポートが不足しているor干渉しすぎているから
- 家庭学習の環境が整っていないから
- 短期間での成果を期待しすぎているから
それぞれ詳しくみていきましょう。
学習の基礎が身についていないから
中学・高校の学習内容は積み重ねが基本です。 土台となる基礎が固まっていないと、新しい単元を理解するのは難しくなります。
基礎が不十分なまま応用問題に取り組んでも、「時間を費やしただけ」で終わってしまい、成績は上がりません。
まずは根本的な土台作りを優先し、基本用語や公式を確実に押さえましょう。
基礎がしっかり固まれば、新しい内容もスムーズに頭に入り、結果的に成績全体が安定して伸びやすくなります。
学習目標があいまいだから
「とにかく成績を上げたい」「なんとなく勉強する」という漠然とした目標では、具体的な学習計画が立てにくくなります。
成績が伸びない子に共通するのは、「何のために勉強するのか」がはっきりしていないことです。
志望校合格や「次のテストで数学○点アップ」など明確なゴールを設定すると、何をどう勉強すべきか方向性が定まります。
家庭教師との最初の面談で現在の学力をチェックし、短期・中期・長期の具体的目標を一緒に決めるケースもあります。
目標が明確になればモチベーションも維持しやすく、家庭教師の指導も効果的に活きるでしょう。
勉強方法が本人に合っていないから
家庭教師は本来、生徒一人ひとりに合わせた指導が特徴です。
しかし、教え方や勉強スタイルが子どもに合っていない場合、成果が出にくいことがあります。
たとえば、説明中心のやり方ばかりでは頭に入りにくい子もいれば、演習量が少なくて伸び悩む子もいます。
子どもの性格によっては、家庭教師による1対1の個人指導よりも友達と刺激し合う方がやる気が出やすい場合もあります。
家庭教師に頼るだけでなく、子どもに合った勉強方法かどうかを見直し、必要に応じて指導法を工夫したり別の学習形態を検討したりすることが大切です。
家庭教師と子どもの相性が悪いから
どんなに指導力の高い家庭教師でも、子どもとの相性が合わなければ効果は半減します。
1対1の個人指導では先生との人間的な相性に左右される面が大きく、そこが家庭教師のような個人指導の致命的デメリットです。
説明の仕方やコミュニケーションの雰囲気が子どもに合わず、質問しづらかったり萎縮してしまったりすると、学習効果は思うように上がりません。
指導内容が適切でも、「先生に心を開けない」「信頼関係が築けない」状態では理解定着も遅れてしまいます。 必要に応じて家庭教師の交代や、別の先生の体験授業を試してみることも検討しましょう。
親のサポートが不足している、または干渉しすぎているから
家庭教師に任せきりで親御さんが全く勉強を見守らないのも問題です。
安心して任せた結果、お子さんの学習の様子を全くチェックしなくなるケースがありますが、家庭教師はあくまでもサポート役です。
親からの声かけや進捗の確認がないと、子どものモチベーションが下がったり、指導内容のズレにも気づきにくくなります。
保護者が関わらないことで、勉強が「やらされるもの」になってしまい、成績が伸びにくくなるとも指摘されています。
逆に過干渉になりすぎても子どもは自立心を失いかねません。
親があれこれ口を出しすぎると、「自分でやらなくてもどうせ親が言うからいいや」という甘えにつながったり、プレッシャーでやる気を失ったりすることもあります。
適度な距離感を保ちながら、成果を一緒に喜び、困っているときは支えるという姿勢が理想的です。
親御さんは黒子に徹しつつ、「見守る・褒める・相談する」というバランスの取れたサポートを心がけましょう。
家庭学習の環境が整っていないから
家庭教師の指導がどれほど良くても、自宅の学習環境が不適切だと集中できず効果が半減してしまいます。
たとえば、リビングでテレビがついている中で勉強していたり、スマホが手元にあって通知音が鳴るたびに中断したりすると、せっかく習った内容も身につきにくいでしょう。
まずはお子さんが集中できる勉強部屋や机の環境を整えてあげましょう。
テレビやゲーム機は視界に入れず、スマホも勉強中は手の届かない場所に置くなど、物理的な工夫も大切です。
「勉強するときは別の部屋でスマホを充電する約束にする」など家庭内ルールを決めると良いでしょう。
また、参考書やノート類が散乱しているとそれだけで注意がそれます。
必要なものだけを広げられるよう整理することもポイントです。 静かで集中できる環境でこそ、家庭教師の指導効果が最大限に活きてきます。
短期間での成果を期待しすぎているから
テストや受験が近づくと焦る気持ちは分かりますが、勉強の成果が出るには時間がかかるものです。
数週間で劇的に成績が伸びることはまれで、通常は数か月単位で見ていく必要があります。
たとえば、中間テストで思うような点数が取れなくても、そこで「もうダメだ」と諦めずに、次に向けて改善を積み重ねれば着実に変化は現れます。
短期的な結果に一喜一憂しすぎず、長い目でお子さんの成長を見守る姿勢が大切です。
むしろ、数週間で急に点数が上がったとしたら、それは一時的な小手先の暗記に頼っただけで本当の実力とはいえません。
焦らず腰を据えて学習計画を実行し、成果は少なくとも数か月スパンで評価しましょう。
家庭教師をつけても成績が上がらない時にやるべきこと

家庭教師をつけても成果が見えないときは、以下の対策に取り組んでみましょう。
- 時期ごとに目標をはっきり設定する
- 苦手科目の基礎を学びなおす
- その日のうちに授業内容を復習する
- 家庭教師と信頼関係を築き常に指導方法を改善する
- 塾に切り替える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
時期ごとに目標をはっきり設定する
勉強は「どこを目指すのか」がはっきりしていないと努力が散漫になりがちです。
まずは時期ごとの明確な目標を設定しましょう。
たとえば、「次の数学テストで80点以上を取る」「3か月後の模試で偏差値を5上げる」「◯◯高校に合格する」といった目標です。
こうした目標を子どもと共有すれば、「何をどのように勉強すればよいか」が明確になります。 また、目標がある子はモチベーションを保ちやすく、途中で挫折しにくい傾向があります。
家庭教師の先生とも相談し、短期(次のテスト)、中期(数か月後の模試)、長期(志望校合格)といったスパンで目標設定をするのも良い方法です。
目標設定がしっかりできると、家庭教師の指導計画も立てやすくなり、指導効果が最大化します。 ゴールに向けた地図が描けたら、あとはその道筋に沿って日々の努力を積み重ねていきましょう。
苦手科目の基礎を学びなおす
もし特定の科目で極端に成績が悪い場合、基礎の抜け漏れがないか確認しましょう。
応用問題や難問に挑む前に、まずは教科書レベルの基本事項や基本問題を確実に理解することが欠かせません。
数学であれば、前の学年までの計算ルールや公式が身についているか、英語であれば中学英文法の基礎が怪しくないか、といった点です。
基礎が固まっていない状態でいくら難しい問題集に取り組んでも、時間ばかりかかってしまい「勉強した気になるだけ」で終わりがちです。
まずは基礎の徹底から始めることで、「ここが分かっていなかったのか」と自分の弱点にも気づけます。
新しい単元の理解もスムーズになります。
学校の教科書や基礎問題集に立ち戻り、苦手科目ほど一つ前の段階にさかのぼって学び直すといいでしょう。
その日のうちに授業内容を復習する
「その日のうちの復習」を習慣化しましょう。 その日に指導を受けた内容は、言わば脳にとって「まだ定着していない新情報」です。
その日のうちにもう一度、自分でノートを見直したり、同じ問題を解き直したりすると、短期記憶に入った知識が長期記憶に移りやすくなります。
逆に復習を後回しにすると、数日で内容の大部分を忘れてしまい、次の指導の際に「前回習ったことからまたやり直し」になりがちです。
成績が伸びる子ほど、以下のようなアウトプットを積極的に行っています。
- 授業中に疑問に思ったらその場で質問する
- 家で復習して不十分な部分を確認する
- 解けなかった問題は友達や先生に質問する
- 自分で説明できるようにする
家庭教師の指導効果を最大限に活かすには、習った日に自分で復習するという「記憶の定着作業」が不可欠です。
家庭教師と信頼関係を築き常に指導方法を改善する
子どもが「分からない」と安心して質問できる関係があるかどうかは、学習効果を大きく左右します。
家庭教師との信頼関係を築くことで、子どもは自分の弱点を隠さずに伝えられるようになり、家庭教師もそれに合わせて的確な指導ができるようになります。
まずはお子さんが先生に心を開いているかを確認しましょう。
もし緊張して質問できない様子なら、指導方法や先生との相性も含めて見直す必要があるかもしれません。
信頼関係を築くうえで大切なのは、コミュニケーションです。 家庭教師の先生にはお子さんの性格や興味を伝え、接し方のヒントにしてもらいましょう。 優秀な先生ほど最初の指導で雑談を交え、子どもの緊張を解きほぐしてくれるものです。
さらに「間違えることは学びの一部」という考え方を伝え、失敗を恐れず質問・チャレンジできる姿勢を育てることも大切です。
定期的に家庭教師と指導方法を話し合い改善するのも有効です。
「計算ミスが多いので解き方をゆっくり確認してほしい」「英単語の覚え方を工夫してもらえないか」など、親から見た要望や子どもの反応をフィードバックしましょう。
先生にとっても、生徒側の率直な感想は指導改善のヒントになります。
二人三脚の協力体制で「どうすればこの子に一番響く指導ができるか」を追求していけば、自然と成績向上につながるはずです。
塾に切り替える
家庭教師だけで成果が見えにくい場合には、思い切って塾に切り替えるのも有効な手段です。
塾は家庭教師とは違い1対1の個人指導ではなく、先生1に対して生徒が複数の個別指導、または一斉指導(集団指導)です。
そのため、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨することで子どもに競争心が生まれやすくなるというメリットがあります。
実際、ブレストグループでは、先生1人対生徒12名前後の少人数クラスで授業を行っており、授業にゲーム感覚の仕掛けを取り入れ、全員が発言できる環境をつくることで、子どもたちの競争心や学習意欲を向上させる工夫を徹底しています。
思い切って家庭教師から塾に学習環境を大きく切り替えるだけで、勉強するようになり、成績が向上するというケースも十分に考えられます。
また、一斉指導塾(集団指導塾)や個別指導塾ならではの情報量やカリキュラムの充実も魅力です。 受験に向けた最新の情報や、学校ごとのテスト傾向に合わせた対策カリキュラムなど、個人では得にくいサポートが受けられます。
ブレストグループでは、対象中学校ごとにクラス編成を行い定期テスト日程から逆算した指導カリキュラムを組み、各学校にピッタリの対策を行っています。 こうした緻密なカリキュラム管理は、個人の家庭教師では難しい要素の1つです。
何より、塾では、他の生徒の存在が刺激や励みになり、自然と競争原理の中で「自分もやろう」という気持ちが芽生えやすくなります。 また、自分だけではなく、他の子が行った質問やそれに対する講師の回答から自分では気づけなかった学
びも多く得られます。
家庭教師で成績が上がらないのであれば、思い切って塾の体験授業などを受けてみて、お子さんに合う塾を探す価値は十分にあると言えるでしょう。
家庭教師よりも塾の方が成績が上がる場合がある!

実際、「家庭教師よりも塾に通った方が成績が上がった」というケースは珍しくありません。
塾では定期的に実力テストや模試があるため、否が応でも成果が数字に表れます。 定量的な評価があることで目標を再設定しやすく、成績管理もしやすくなります。
また、さまざまな先生が在籍していることも塾の強みです。
家庭教師は先生1人との相性次第という面がありますが、塾であれば合わない先生がいてもクラス変更や科目ごとに別の先生に教わることも可能です。
たとえば、ブレストグループでは全講師が毎年300時間以上の研修を受けた正社員であり、質の高い少人数授業を提供しています。 授業では全員が発言する仕組みを整え、小さな進歩も褒めて意欲につなげる工夫をしています。
こうした子どものやる気を引き出す工夫を日々の授業で行うことで、家庭教師では伸び悩んだ子がグンと成績を伸ばすことも十分あり得るのです。
実際にブレストグループでは、家庭教師や個人指導塾から切り替えて成績が上がった生徒も多く、大手学習塾や個別指導塾から転塾してきた生徒も含め、ブレストグループの生徒全体で毎年9割以上の生徒が成績アップを達成しています。(※過去10年間の卒業生2,460名中、9割が内申点&偏差値ともにアップ)
入塾テストを行わず成績不問で受け入れている塾としては異例の実績です。
もちろん塾選びは相性があるため、過去に合わなかった塾があっても「他の塾なら合うかも」という視点で体験授業を受けてみましょう。
家庭教師で効果が出ない場合には塾に切り替えを検討しよう!

家庭教師をつけても成績が上がらない原因はさまざまです。
基礎の見直し・目標設定・勉強習慣の改善・信頼関係の構築など、できることから少しずつ始めてみましょう。
それでも「家庭教師だけでは厳しいかな」と感じたら、ぜひ塾への切り替えも前向きに検討してみてください。
環境を変えることでお子さんの意識がリセットされ、劇的に伸びるケースもあります。
ブレストグループは、「日本一子供を成長させる塾」を目指し横浜市内で多数の教室を展開する学習塾です。
小学生~中学生を対象に高校受験指導に特化しており、少人数制の参加型授業と徹底した個別フォロー(フォローアップ体制)に力を入れています。
ブレストグループ独自の「BRESTメソッド」では授業→再現学習→宿題→疑問→チームティーチングというサイクルで、疑問点を次回授業まで持ち越さない仕組みを整えています。
さらに定期テスト後には面談週間を設け、授業を一旦お休みにして講師が生徒一人ひとりの答案を保護者と一緒に細かく確認する個別面談を行うなど、個別指導でありながらお子さま一人ひとりに合わせた指導を実現しているのがブレストグループの特徴です。
「家庭教師を付けたのに成績が伸びない」とお悩みの方のためにブレストグループでは無料体験授業を行っています。
自然と勉強にのめり込む「魔法の授業」をぜひ体験してみてください。











