夏休み中の、子どもの生活リズムの乱れや、勉強時間の不足を心配している保護者の方は多いでしょう。
普段は塾に通っていなくても、夏休み中だけ夏期講習に通わせた方がいいのではないか、と考える一方で、夏期講習の内容や期待できる効果がわからず、悩んでいる方もいるはずです。
この記事では、小学生の夏期講習の内容や、参加するメリット・参加した方がいい子どもの特徴を、詳しく解説します。
小学生が夏期講習に参加するメリット

小学生の夏期講習への参加には、子どもにとってのメリットだけでなく、保護者にとってのメリットもあります。
- 夏休み中の学習習慣・生活習慣が乱れない
- 授業の予習・復習ができる
- 学校とは違った刺激を受けられる
- 自分の成績を客観的に把握できる
- 中学受験の対策ができる
- 期間が短い
ここからは、6つのメリットについて、それぞれ詳しくみていきます。
夏休み中の学習習慣・生活習慣が乱れない
夏休みになると、毎日頑張って通学していた小学生は、勉強中心の日々から解放された気持ちになるでしょう。
夏休み中は、学校の時間割のような決まったスケジュールがないため、普段より遅寝遅起きになるなど、生活習慣が乱れ、ダラダラ過ごしてしまいやすい期間だといえます。
塾の夏期講習に参加することで、塾の授業スケジュールに合わせて過ごすことになり、自然に生活習慣が整っていきます。
また、自宅では勉強に集中できない・やる気が出ない小学生でも、塾に通うことで、勉強する習慣をキープできるでしょう。
やるべきことと、自由に過ごせる時間が明確になるため、生活にもメリハリが出て、充実した夏休みを過ごせるようになります。
さらに、小学生の夏期講習への参加は、子どもの管理を塾に任せられる、という点で保護者にもメリットがあります。
仕事や家事で毎日忙しい保護者にとって、日中の子どもの様子をすべて把握するのは難しいことです。
塾に通っていれば、塾にいる時間は、子どものフォローを塾講師に任せられます。
勉強の進み具合についても、塾での管理・サポートが期待できるため、保護者の負担が軽減されます。
授業の予習・復習ができる
小学生の夏期講習では、主に「授業の総復習」「2学期以降の予習」「苦手の克服」をおこないます。
家庭学習のみの小学生の場合、学校の宿題に取り組むことはあっても、1学期の総復習にも自発的に取り組むことは、そう多くないはずです。
塾の夏期講習に参加すれば、夏休みまでに習った部分を復習できるうえに、2学期以降に習う内容の先取り学習もできます。
夏休み明けに学習する範囲の重要項目を先に学び、学校の授業でポイントを再確認すれば、より理解を深められるでしょう。
また、苦手の克服も、家庭学習では取り組みにくい内容のひとつです。
夏期講習に参加することで、忘れている部分・理解が甘い部分など、自覚していなかった苦手が見つかることもあります。
塾では、自分では気がつかなかった課題の洗い出し、そして課題への対策を丁寧にサポートしてもらえるため、苦手や不安を残さずに2学期を迎えられます。
学校とは違った刺激を受けられる
小学生の夏期講習では、机に向かって勉強する通常の授業だけでなく、たとえば実験のような、普段とは違った授業を受けられることがあります。
たっぷり時間がある夏休みだからこそ、刺激的な授業が展開されるため、勉強の楽しさ・学ぶことの面白さを知るきっかけになるでしょう。
また、普段は学校の先生や同じクラスの友達、家族としか触れ合う機会がない小学生でも、塾に通うことで、他の学校の仲間や塾講師と関わる機会が生まれます。
とくに、中学年~高学年にかけて、反抗期を迎える小学生も多く、保護者の方が勉強するように促しても、なかなか素直に受け入れられないこともあります。
しかし、学校の先生・保護者とは違う、塾講師という第三者からの意見だと、意外に素直に受け止められることもあるようです。
新しい人間関係が生まれるだけでなく、言われたことを素直に聞き入れやすいという点においても、第三者とのコミュニケーションは、小学生にとって良い刺激になるといえます。
自分の成績を客観的に把握できる
塾では、小テストや模試を受ける機会が多いため、自分の成績を客観的に把握できます。
小学校でもテストは実施されますが、点数はわかっても、クラスの中での順位まではわかりません。
しかし、塾ではテストの結果によるクラス分け・順位づけがされるため、テストの点数や通知表の結果だけではわからない、自分の学力やライバルとの差が明確になります。
また、自分が得意な教科・苦手な教科や、理解できていない部分も、小テストや模試によって洗い出されます。
周りのライバルたちと、どのくらいの差があるのか、客観的に把握できるため、勉強へのモチベーションを高めるきっかけにもなるでしょう。
中学受験の対策ができる
中学受験を検討している場合、塾の夏期講習に参加することで、受験対策ができます。
塾では、数多くの小学生への指導実績があるプロ講師が、学力試験の出題傾向に合わせた勉強や、適性検査の対策などをサポート。
塾には、講師だけでなく、同じ目標を持った仲間も多くいるため、受験へのモチベーションも維持しやすい環境が整っています。
費用が安く済む
夏期講習だけに参加する場合、通塾しないため、塾にかかる費用を大幅に抑えられます。
経済的な理由で、小学生の子どもを塾へ通わせていなかった家庭にとっては、夏期講習への参加は大きなメリットといえるでしょう。
期間が短い
夏期講習は実施期間が短く、スケジュール調整がしやすいことがメリットです。
多くの保護者が、夏休み中に塾でしっかり勉強させたい気持ちがある一方で、夏休みが勉強漬けになることは避けたい、と考えています。
夏期講習のみの参加であれば、子どもが友だちと遊んだり、習い事に打ち込んだり、家族で旅行したりと、勉強以外の予定と両立しやすくなります。
勉強する時間と自由に過ごす時間のバランスが取りやすく、充実した夏休みを過ごせることも、小学生が夏期講習だけに参加するメリットのひとつといえるでしょう。
学年別に見る小学生の夏期講習塾の内容・ねらい

塾の夏期講習では、「授業の総復習」「2学期以降の予習」「苦手の克服」「中学受験対策」をおこないますが、取り組み方や内容は、学年によって少しずつ異なります。
- 低学年(1〜3年生)の夏期講習
- 中学年〜高学年(4〜6年生)の夏期講習
ここからは、学年別に、夏期講習で取り組む内容やねらいをみていきます。
低学年(1〜3年生)の夏期講習
低学年(1~3年生)の夏期講習は、授業の復習や先取り、苦手の克服といった、補習が中心です。
そもそも1~2年生のうちは、塾に通っている人数が少ないため、夏期講習自体が開催されないこともあります。
低学年の夏期講習での実施科目は、国語・算数のみなど少ない傾向で、夏期講習の実施日数もあまり多くありません。
低学年向けの夏期講習は、勉強に興味を持ってもらうことが目的です。
小学生が、自ら進んで考える力を鍛え、「勉強は楽しいものだ」と感じられるように、ゲーム感覚で取り組めるような授業が展開されます。
勉強の楽しさを知ることで、学習習慣の定着も期待できるでしょう。
中学年〜高学年(4〜6年生)の夏期講習
中学年〜高学年(4〜6年生)の夏期講習では、補習以外に、中学受験対策も始まります。
実施科目も、国語・算数だけでなく、理科や社会が増え、それに伴って実施日数・時間も増加する傾向があります。
中学年~高学年向けの夏期講習のねらいは、中学受験対策と、中学生以降の勉強の基礎作りです。
中学受験を考えている小学生の場合、受験対策が始まる4年生の夏期講習に参加することで、良いスタートを切れるでしょう。
受験を考えていない小学生でも、学年が上がって授業の内容が難しくなると、苦手を自力で克服することが徐々に難しくなっていくため、夏期講習への参加が効果的です。
中学数学で習う方程式や関数では、小学算数の割合や単位換算の理解が不可欠なため、塾に通って基礎を固めておくことで、中学生以降に習う範囲も理解しやすくなります。
一斉指導(集団指導)と個別指導、個人指導における小学生の夏期講習の違い

塾の指導方法は、大きく「一斉指導(※一般的には集団指導とも呼ばれます)」と「個別指導
」、そして「個人指導塾」の3つに分けられます。
- 一斉指導:大人数に対して講師1名で行う指導方法
- 個別指導:2人〜4人に対して講師1名で行う指導方法(中には20:1を個別指導と呼ぶ塾も存在)
- 個人指導:1人に対して講師1名で行う指導方法
一斉指導(集団指導)と個別指導、個人指導で行われる夏期講習では、それぞれ実施される内容や、メリットが異なります。
| カリキュラムの特徴 | メリット | |
|---|---|---|
| 一斉指導(集団指導) | 決められたカリキュラムに沿って授業が進む |
・同じレベルの仲間と競い合えるため、勉強へのモチベーションが維持しやすい ・競争原理が働くことで子どもの勉強へのやる気が高まりやすい ・学校の授業と似ているため、初めて塾に通う小学生でも、雰囲気になじみやすい |
| 個別指導 | 少人数の進捗やレベルに沿ったカリキュラムを設定する |
・夏休みに取り組みたい内容、苦手な部分など、個人に合わせたサポートが受けられる ・自分のペースで、じっくり勉強に取り組める |
| 個人指導 | 個人の進捗やレベルに沿って指導する |
・他の小学生にレベルを合わせることなく、個人の進捗に合わせて勉強に取り組める ・一方で、競争の原理が働きにくく、モチベーションが保てなかったり、進捗が遅れる可能性もある |
子どもの性格や、夏休み中に学びたい内容に合わせて、通う塾を選びましょう。
講師の質にも注意!
塾を選ぶ際には、指導方法やカリキュラムだけでなく、「講師の質」も重要なポイントです。
多くの大手塾では、大学生のアルバイト講師が指導にあたるケースも珍しくありません。
もちろん、熱意のある大学生講師もいますが、研修が不十分なまま授業を任されているケースもあり、指導内容にばらつきが出ることがあります。
特に、学力の土台を築く小学生のうちは、「誰から教わるか」が学習意欲や理解度に大きく影響します。
講師の質によって、勉強への苦手意識が深まってしまうこともあるため注意が必要です。
ブレストグループでは、大学生アルバイトを一切使わずに経験豊富な講師による指導体制を整えています。
安定した指導を求める保護者の方は、このように「大学生アルバイトを使っていない」など、講師の採用基準や研修体制についても事前に確認しておくと良いでしょう。
関連記事:学習塾の選び方!失敗しないために押さえるべきポイント
塾の夏期講習に参加した方がいい小学生

普段は塾に通っていない小学生でも、夏期講習への参加を前向きに検討した方がいいケースがあります。
- 苦手科目がある
- 学習習慣が身についていない
- 中学受験を考えている
ここからは、夏期講習に参加した方がいい小学生の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。
苦手科目がある
苦手科目がある小学生は、夏期講習への参加がおすすめです。
苦手意識があっても、実際にどこがわからないのか、明確にできていないことが少なくありません。
塾では、躓いているポイントをきちんと洗い出し、克服できるようにサポートしてくれます。
特に、自分の理解度に合わせて、個別対応してくれる塾の夏期講習に参加すれば、苦手な部分にじっくり向き合い、対策を取れるでしょう。
学習習慣が身についていない
自宅での学習習慣がなく、ついダラダラ過ごしてしまう小学生も、塾通いがおすすめです。
塾の夏期講習では、宿題が出されることもあります。
学校の宿題に取り組むだけでなく、塾の宿題に取り組む時間も必要になるため、塾と自宅を合わせると、毎日ある程度の学習時間を確保できるようになります。
夏休み中に学習習慣を身につけておけば、夏休み明けの生活リズムにも、スムーズになじめるでしょう。
中学受験を考えている
志望校に合わせた対策をするには、夏期講習への参加が欠かせません。
同じく中学受験を目指すライバルたちと、切磋琢磨できる環境が整っているのは、塾だからこそです。
中学受験を考えている小学生にとって、夏期講習は非常に重要な期間だといえます。
塾の夏期講習に参加しなくてもいい小学生
すべての小学生に、夏期講習が必要というわけではなく、参加しなくても大丈夫なケースもあります。
- 基礎が身についている
- 学習計画を家庭で立てられる
- 学習状況を保護者がチェックできる
ここからは、夏期講習に参加しなくてもいい小学生の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。
基礎が身についている
中学受験をしない場合、夏期講習期間に取り組む内容は、1学期の内容の復習・苦手の克服が中心です。
学校の授業の内容がきちんと理解できており、基本的な学力が身についている場合、わざわざ塾の夏期講習に参加する必要はありません。
学習計画を家庭で立てられる
夏休み中の勉強を効率よく進めるためには、何を勉強すべきか、どの部分を強化すべきか、きちんと洗い出して、具体的な計画を立てる必要があります。
塾の夏期講習に参加することで、夏休み中の勉強計画づくりを塾に任せられます。
ただし、勉強の計画を小学生自身、または保護者が立てられるならば、夏期講習に参加せず、家庭学習のみでも問題ありません。
学習状況を保護者がチェックできる
小学生の学習には、大人のサポートが欠かせません。
夏休みの学習を効果的に進めるには、計画どおりに勉強が進んでいるか、宿題以外の内容にも取り組めているか、など、保護者が子どもの学習状況をチェックする必要があります。
また、子どもが理解できていない部分を教えたり、勉強に必要な教材を揃えたりすることも必要です。
保護者が塾に代わって、子どもの勉強をサポートできる環境が整っていれば、夏期講習へ参加しなくても大丈夫でしょう。
小学生の子を塾の夏期講習だけ参加させる場合の注意点

夏期講習への参加には、多くのメリットがありますが、参加させる際には、いくつか注意すべきことがあります。
- 「夏期講習だけで完結するか」をチェック
- 「負担が大きくなりすぎないか」をチェック
ここからは、小学生が夏期講習だけに参加する場合の、注意点を解説します。
「夏期講習だけで完結するか」をチェック
塾の夏期講習には、年間カリキュラムの一部として組み込まれているケースと、普段の授業から独立しているケースの、2パターンがあります。
年間カリキュラムに組み込まれている場合、通常授業にも参加していなければ、夏期講習の内容についていけない可能性があります。
普段塾に通っていない小学生は、夏期講習のカリキュラムが独立している塾を選ぶことが重要です。
夏期講習のカリキュラムは、塾のホームページで確認できないことも多いため、検討する際は、塾へ直接問い合わせましょう。
「負担が大きくなりすぎないか」をチェック
塾の夏期講習への参加は、小学生の子どもと保護者、それぞれに負担がかかります。
たとえば、習い事に力を入れている小学生の場合、夏期講習への参加が、スケジュール面で大きな負担になってしまう可能性があります。
それだけでなく、旅行やキャンプなど、長期休みならではのレジャーに、影響が出ることもあるでしょう。
また、塾での勉強や宿題以外に、学校の宿題も進めなければなりません。
塾通いと、家庭での勉強を両立しなければならないため、1日中勉強ばかりで疲れてしまわないよう、無理のないスケジュールか確認しましょう。
保護者の負担は、夏期講習中の送迎だけではありません。
塾の授業がお昼をまたぐ場合、お弁当の用意も必要です。
特に、働いている保護者にとっては大きな負担になるため、親子そろって疲れてしまわないよう、注意してください。
夏期講習への参加は子どもと家庭の状況に合わせて決めよう

塾の夏期講習には、苦手の克服や授業内容の復習ができるだけでなく、生活リズムを整え、学習習慣を維持できるというメリットがあります。
ただし、塾によっては、普段から通っている生徒しか夏期講習に参加できないこともあるため、希望する塾の対応状況は、事前に確認しておくと安心です。
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